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2011年12月18日 (日)

嵐寛寿郎について

『水戸黄門』が終了することが話題になっている。テレビの時代劇も次第に少なくなってきていたが、いよいよ最後の砦とでも言うべきこの番組もなくなってしまう。里見浩太郎氏は、往年の時代劇それもテレビではなくチャンバラ映画の伝統を継承している殆どただ一人の役者だろう。

時代劇・チャンバラと言うと、私は幼少の頃から、嵐寛寿郎の大ファンであった。私は、豪華絢爛たる東映チャンバラ映画よりも、つぶれかかった新東宝のアラカン主演のチャンバラ映画の方が好きだった。

嵐寛寿郎の大ファンになったきっかけは、昭和三十二年、私が十歳の時に『明治天皇と日露大戦争』を見て感激してからである。二百三高地の橘大隊長戦死の場面を涙を流しながら見たのをよく覚えている。

『大東亜戦争と国際裁判』での東条英機役、『皇室と戦争とわが民族』での神武天皇役などを見た。さらに、高倉健主演の『網走番外地』「鬼寅」役で毎回出演した。第一作での迫力は凄く、主役を食っていた。

『鞍馬天狗』を映画館で見たのは昭和二十八年の最終作のみで、他の作品はテレビで見た。私の母も小さい頃からアラカンの大ファンであった。親子二代にわたるアラカンファンという事になる。

竹中労氏と親しくなったのも、竹中氏がアラカンファンであり、昭和五十一年に『鞍馬天狗のおじさんは-聞書アラカン一代』という著書まで出したからである。

私はファンであった田谷力三・島田正吾・渡辺はま子の三氏には会うことができ、色々お話を伺い、色紙などもいただいたが、嵐寛寿郎氏には会うことができなかったのが残念である。

『水戸黄門』は、典型的な所謂「勧善懲悪」の時代劇である。こういう番組がなくなるのは残念である。しかし実際の話。私も最近はあまり見ることはなくなっていた。私にとっての水戸黄門は、里見氏でも東野英二郎氏でもなく、やはり月形龍之介である。私は自分の性格が素直なためか、アラカン・大河内伝次郎・月形龍之介など癖のある役者、別な言い方をすれば個性的な俳優が好きである。

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