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2011年11月13日 (日)

『長谷川等伯と狩野派』展参観記

今日参観した『長谷川等伯と狩野派』展は、「能登国七尾(現石川県七尾市)の地方絵師から、京の中央画壇の中心的な存在にのぼりつめた長谷川等伯(15391610)。没後400年を迎えた昨年、等伯の芸術の魅力がより広く紹介され、現在でも多くの人びとの関心を集め続けています。…今回の展覧会では、等伯が強大なライバルとして意識する存在であった“狩野派”との関係を視野に入れ、また新しい角度から等伯の芸術をご紹介します。…完成度の高い華麗な様式美をそなえる狩野派の絵画と、幅広い古典学習から自由で独創的な表現を試みた等伯とその一門の絵画を出光コレクションから厳選し、一堂に展示します。両画派の絵画様式の特徴や差異、また意外な親近性などにも目を向けていただき、狩野派全盛の時代、わずか一代で桃山画壇に確かな足跡を遺し、後世へ余波を与え続けた等伯芸術の魅力を、主に狩野派との関係からじっくりとご鑑賞いただきます。」(案内書)との趣旨で開催された。

「花鳥図屏風 伝狩野松栄 桃山時代」「竹虎図屏風(右隻) 長谷川等伯」「松に鴉・柳に白鷺図屏風 長谷川等伯」「波濤図屏風 長谷川派」などを見る。

竹虎図屏風」という虎を描いた絵は、実際に虎を写生したわけではないので、何となく猫のように見えた。「波濤図屏風」は、緻密に描かれた美しい絵であるが、これも実際に海を写生した絵ではないようである。従って、リアリティはない。現実感には欠けるが迫真性はある。絵画は写実が良いというわけではないことが分かった。また、花や鳥など生き物を愛する心が伝わってくる作品が多かった。

桃山時代の作品なのて、色彩が薄くなってるようなのが残念だった。

長谷川等伯の足跡は、今『日本経済新聞』に連載されている小説に描かれている。故郷の七尾から上洛する途次、信長の比叡山焼打ちに遭遇している。また、日蓮宗の篤信者で、宗教画も多く描いている。

出光美術館は便利なところにあるし、それほど大きな美術館ではないが、なかなか素晴らしい作品を展示するので、時々参観する。

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