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2011年11月27日 (日)

式年遷宮の意義

伊勢の神宮では、二十年に一度、御正殿以下御垣内の諸社殿すべてを新しく造り変へ、御正殿内の御装束神宝の一切を新しく調進して、新しい御正殿の御神座へ大御神にお遷り願ふ「式年遷宮」が行はれる。平成二十五年には、第六十二回神宮式年遷宮が執行されると承る。これは、二十年に一度の「大神嘗祭」で、皇祖天照大御神の神威の新たな甦りを仰ぐ祭事である。それは、新帝の御即位に際して新たなる神霊の天降り・甦りを仰ぐ践祚大嘗祭と相応する。二十年毎の立て替へには、神御自身と国土と国民のよみがへりといふ大きな意義がある。

新生の祈りをこめて元初・天地初発に回帰し、再生し続ける御遷宮こそ、民族の英知が磨きあげた神道精神・日本伝統文化の精粋であり、天地を清浄化する永遠の祈りである。御遷宮は、神・天皇・國民・国土・国家の再生の大祭である。また、式年遷宮は、「今即神代」「天地初発之時」への回帰を実感する祭りである。

式年遷宮は、瑞穂の國日本の穀靈・天皇國日本の皇祖神たる日の神=天照大御神の神威が新生し復活するといふ重大なる意義がある。

松尾芭蕉は、元禄二年(一六八九)九月十三日に外宮遷宮を奉拝した感激を『奥の細道』で、

「尊さに 皆押しあひぬ 御遷宮」

と吟じてゐる。式年遷宮には伊勢を目指して多くの人々が集ひ、神と万物万生の再生・甦り・新生を祝した。

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