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2011年11月 4日 (金)

愛国維新運等と宗教の関係

近代のいわゆる日本主義運動・維新運動の歴史を回顧すると、宗教の影響が大きいというか、宗教思想が維新運動において極めて大きな位置を占めている。

維新運動は、神道国学の思想が根幹となっていることは自明である。それと共に、明治以後に勃興していわゆる教派神道の影響も大きい。とりわけ、神政復古・立て替え立て直しを叫んだ「皇道大本」(いわゆる大本教)は、頭山満・内田良平両先生をはじめとした多くの維新運動者と連携を持った。大本教の出口王仁三郎に、「月の出口は頭山満 神が打ち出す末永世」という歌がある。維新運動の指導者だった頭山・内田・末永の三氏と自分の名前を詠み込んだのである。大本教が徹底的に弾圧されたのは、維新運動との提携を当時の権力が恐れたからというのが定説になっている。

もう一つは、田中智學の日蓮主義も維新運動に大きな影響を及ぼした。石原莞爾・板垣征四郎・北一輝・西田税・井上日召は、みな日蓮主義者と言って良い。日蓮の救済思想が、当時の維新運動者に共感を呼んだのであろう。

戦後の民族運動・維新運動に大きな影響を与えた宗教団体は、何と言っても、生長の家であろう。今日、民族運動・真正保守運動を行っている人々に、生長の家の信者はまことに多い。

ところが残念なことに、最近は、谷口雅宣という三代目の指導者が、祖父である谷口雅春先生の遺志を踏みにじり、教えを隠蔽して、愛国運動とは全く異なる路線を歩んでいる。

大本教も、維新運動との接点は無くなっている。日蓮系教団も、維新運動・愛国運動を行う団体は少ない。霊友会や仏所護念会は保守ではあるが、戦前の日蓮主義のような維新運動に対する大きな影響力は持っていない。それどころか、創価学会のように、民族運動の批判の対象になるような教団が最大の組織を誇っている。しかし、田中智学系統の諸団体は、今でも、愛国運動を展開している。

維新運動・民族運動の基盤には、日本傳統信仰たる神道・國體信仰がある。大化改新も建武中興も明治維新も、その基盤に國體信仰があった。日本国は、危機に瀕すると必ず、國體信仰が甦る。そして国を変革し危機を乗り越える。これがわが国の光輝ある歴史である。

今日の日本も深刻な危機的状況にある。しかし、國體信仰を甦らしめることによって、必ずこの危機を打開することか出来ると信じる。神道精神・國體信仰は、決して偏狭にものではないし、独善的ではない。八紘を掩いて宇(いえ)となす精神であり、四海同胞の精神であり、真の世界平和の精神である。この精神に回帰し、世界に闡明することが大切である。

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