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2011年11月 2日 (水)

『新しい憲法を作る研究会』における山崎拓氏の講演

今日開かれた『新しい憲法を作る研究会』における山崎拓氏の講演で印象に残った話は次の通り。

「臨時国会が始まったばかりで、突然『憲法審査会』が始動した。二〇〇〇年の国会で『国民投票法』が制定され、平成十九年五月十日に公布。三年後に施行すると取り決められた。三年間衆参両院の『憲法審議会』において改正に向けて論点整理を行うことになった。しかし、『憲法審議会』は設置されずに今日に至った。民主党がメンバー表を提出しないので設置できなかった。ところが今度の臨時国会で、民主党がメンバー表を提出した。ようやくレールの上を憲法改正列車が走り出した。しかし、ゴールまでは相当長い時間を要すると懸念される。

自民党創設者の一人である緒方竹虎先生は修猷館及び早稲田の大先輩。修猷館の創立七十周年記念式典における講演で緒方先生は憲法改正の必要性を力説された。緒方先生は『占領軍の強制ということがあまりに露骨になっている。これでは国民の独立の気概は生まれて来ない』と語られた。この講演を深く心に刻んだ。

自民党は自主憲法制定が党是。民主党は創憲が党是。仙谷由人氏が取りまとめた。『憲法とは公権力の行使を制限するために主権者が定める根本規範である』という説を強調。

時の内閣によって憲法解釈が異なるのはおかしい。第九条の改正は自民・民主・公明の三党で考え方が異なるので難航が予想される。民主党は『綱領』にどういう国づくりをするのかを明記し、憲法改正はその点からやってもらいたい。

自衛隊には国家の防衛・国際貢献・災害派遣の三大使命がある。それには人員が足りない。中曽根内閣は日本の防衛費をGNPの一%以下に抑えるという三木内閣の決定を撤廃した。高坂正堯氏を一九八三年に設置された中曽根康弘首相の私的諮問機関『平和問題研究会』の座長にして『一%枠必要なし』との結論を得た。私は官房副長官として京都大学の高坂氏のところに何回も通った。財政上の見地のみで国防力の枠をというのはおかしい。しかしその後防衛費は一回も一%枠を超えたことはない。憲法三原理遵守は自民・民主・公明三党共通している」。

              ◎

『現行占領憲法』の「憲法三原理」を遵守するというのでは、自主権法制定にも憲法改正にも占領憲法廃棄にもならない。この『三原理』が戦後六十年以上にわたって日本国をおかしくしてきたのである。「占領憲法」の原理を否定することなくして日本の再生はない。今の自民・民主・公明三党が合意した『憲法改正』では『憲法改悪』になる恐れが十分にある。『現行占領憲法』の三原理については、小生のホームページコラム欄に掲載している拙論をお読みいただければ幸甚です。

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