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2011年10月15日 (土)

一色正春氏(元海上保安官)の講演内容・その二

しかし、一方で中国の空軍や漁業監視船が来ている。『中国の領土だ』と言って領海侵犯してきている。最後の手段は防衛出動。戦後一回も防衛出動は発令されていない。『憲法』に『国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する』とあるから、中国はやり放題。

自衛隊には領海警備の仕事はなし。しかし現実には調査研究という名目でパトロールしている。何かあると海保に連絡してくる。海上警備行動発動で海保が出来ない場合、自衛隊がやる。しかし、法律的にはやれることは同じ。『警察権の発動に際し、目的達成のためにいくつかの手段が考えられる場合にも、目的達成の障害の程度と比例する限度においてのみ行使することが妥当である』という『警察比例の原則』というのがある。法整備の問題で行くつくところは『憲法九条』。『尖閣に自衛隊が駐留すればいい』という簡単な問題ではない。実際に現場に行く人間は困る。自分の持っている力を発揮できない。国民の認識が問題。今日、話したことを殆どの国民は知らない。そういう国民が判断を誤るとどうなるか。今の日本のようになる。

日中中間線にガス田がある。日中が合意しないと採掘しないと言っていたが、今は中国が採掘している。中国は沖縄と沖ノ鳥島を狙っている。島の二百カイリ(半径三八〇キロ)の範囲で排他的経済水域が認められる。日本は排他的経済水域の広さは世界で六番目。中国は『沖ノ鳥島は島ではない』と主張。『沖ノ鳥島は島ではない』と日本人が言ってはいけない。一人で釣りをしていればいい。日本人が相手の理屈に従うことはない。目には目、歯には歯である。

尖閣の風前の灯。制空権は侵され、領海侵犯されている。世界は『日本はあきらめ始めている』と思い始めている。尖閣の危機的状況をメディアは取り上げない。中国に非があることは分かっていても何も言わない。『パンダが来た』と喜んでいる。

ユ―チューブにアップロードしてあれだけ急速に広まるとは予想していなかった。日本は自民党政権時代から、尖閣竹島などの領土領海問題が大きくならないようにしてきた。そして中国の違法行為を放置してきた。それが結果的に問題を大きくしてしまった。

保の人員が少ないと言われるが、世界的にはアメリカに次いで二位。人数よりも装備の問題。能登半島に北朝鮮から小船が来ても発見できなかった。地球は丸いから船ではなかなか発見できない。航空機を増やすべし。年間一千八百億の予算では、人件費と装備のメンテナンスに殆ど食われてしまう。今の海保は自転車操業。

中国は『海島保護法』で、小さな島の全てに名前を付けた。先手を取られている。大阪府と兵庫県の海の県境・漁業の範囲を決めることが出来ない。徳島県と和歌山県も然り。和歌山の漁民は『和歌山の海はアメリカまで続いている』と主張。国や自治体は決めかねている。害を受けるのは漁民。

北朝鮮崩壊で何万の船が来る。武器を持っている可能性あり。石垣島は、海保と警察一名づつが拳銃二丁で国境の島を守っている。シーレーン防衛に石垣島は重要。石垣島を封鎖されたら日本の油が入って来なくなる。南シナ海も然り。

竹島哨戒は海保の任務の一つ。『日韓漁業協定』の中間線に入ると警告して来る。銃撃を辞さない。声が大きい方が勝っている。東日本大震災で日本が困っているのをチャンスにして、韓国は竹島にヘリポートを増設した。ソウルの日本大使館前に慰安婦の碑をつくる。ロシアは爆撃機で一周した。北方領土・竹島の実効支配が強まっている。韓国漁民は滅茶苦茶しよる。幼いカニを獲ってしまう。資源保護の観点が日本とは違う。」

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我々は切歯扼腕するしかないのか。『暴支膺懲』という言葉を想起する。

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