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2011年10月15日 (土)

一色正春氏(元海上保安官)の講演内容・その一

十月十一日に行われた『一水会フォーラム』おける一色正春氏(元海上保安官)の講演内容は次の通り。

「制空権がなくなるとやられ放題になる。尖閣に自衛隊を置いても玉砕になってしまう。石垣・宮古に自衛隊はいないから、補給は沖縄本島から行わなければならない。八月二十四日、中国の漁業監視船が、領海に入って来て九時間一周した。これは海保と自衛隊がどういう対応をするかその動きを見に来たのである。当時の官房長官は、『中国と話しをして理解してもらう』という頼りないことを言った。

十二カイリの領海内でも無害航行権はある。領海内に入ってわが国に害を及ぼすことをするから領海侵犯となる。中国の漁業監視船は、中国の尖閣が領土と主張して入って来るので、わが国に害になるから、有害航行であり領海侵犯となる。日本は『出て行ってくれ』とお願いするしか方法はない。

中国の公船には日本の裁判権は及ばない。中国は一段パワーアップして公船が来るようになった。海保は対抗できない。去年の事件をうやむやに終わらせた結果、中国の公船が入って来るようになった。

去年の事件のビデオに中国漁船が沢山映っていた。三十隻の漁船が違法操業していた。領海の外には百戸十隻の中国漁船がいた。数が多いので物理的に阻止できない。違法漁船を挟んで接舷して飛び乗って制圧するのだが、数が多くて不可能。他国ではこういう場合は武器を使用する。日本は漁業に関する違反では武器は使用できない。領海内では日本国籍がなければ漁業はできない。しかし捕まえても罰金を取らず領海外に出していた。

日常茶飯事的に違法操業を行い、それを退去させる当たり前の風景なのに、エンジンをかけてゴツンとぶっつけて来たのだ。那覇地検は『逃げ回って当たったのではないから故意ではない』とした。ビデオ公開でそれが嘘だと分かった。船長は酔っていたと言われるが、冷静にぶつかって来た。『被害は軽微だった』というのが釈放の理由だったが、修理費用は一千万円。『再犯の恐れなし』と言うが、中国人船長は『また来る』と言っていた。

去年の九月七日に事件が起こり、同日十三時に制圧した。そして翌日の二時に逮捕した。制圧から逮捕まで十三時間かかった。政府の決定が遅い。東日本大震災でも同じ。公務執行妨害で逮捕すれば三年以下の懲役、五十万円以下の罰金。国内法をきちんと適用していれば、一週間もたたないうちに帰すことはない。よその国の領海内で漁業をしたら、船を没収されて抑留される。

以前は、尖閣周辺海域で十五憶円の水揚げがあったが、今は六百万円の水揚げ。海保は『漁に行くな』と言う。漁に行けば行くほど赤字になる。油代が往復十万円かかる。中国漁船は、日本漁船の網を切ってしまう。海保は取り締まらない。魚は獲れない・金はかかる・漁具は壊されるで、自然と漁場に行かなくなる。

逮捕の時点で中国は圧迫して来た。フジタの社員を四人拘束。日本は平身低頭して謝った。日本国民は映像を見るまで何が起こっているか分からなかった。中国では、『福建省の貧しい漁民が細々と漁をしていたのを、日本の海保がぶち当たって船長を連行した』と報道された。それで反日デモが起こった。日本は証拠を出し反論しなかったから、中国の言い分が正しく、日本に非があるという嘘が本当の事になって来た。もし、九日の段階で映像が公開されていたらそういうことにはならなかった。そこで私は十月四日にああいうことをした。そこで私の役割は終わった。

中国漁船が何十隻も違法操業をしていたのを日本政府は放置していたということ。日本政府は長年にわたって違法状態を放置してきた。それをメディアは報じない。専門家も言わない。検察審査会で『起訴相当』という二度目の議決が出ているが、今どうなっているのかさっぱり分からない。国民の関心も薄れ、マスコミの扱いも小さくなっている。このまま忘却されるのか。

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