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2011年10月30日 (日)

『幻の室内装飾―明治宮殿の再現を試みる』展を参観

今日参観した『幻の室内装飾―明治宮殿の再現を試みる』展は、「明治二十一年に竣工した明治宮殿は、外観は和風建築、内部を西洋式の椅子座として、その室内装飾が施されました。…調度の品々も、当時を代表する作家や技術によるものでした。国の近代化を象徴する存在でもあった明治宮殿は、日本美術史においても、重要な存在だったのです。…当時の資料や伝存する作品を通して、明治宮殿の存在にスポットを当てたいと思います。今回の試みを通して明治宮殿が近代の大きな基点となっていることを再認識していただければ幸いです。」(案内書)の趣旨で開催された。

鳳凰唐草模様緞帳裂(『日本帝国憲法』発布式が行われた正殿で使用)、瑞鳳模様衝立(御歌会始などが行われた鳳凰の間で使用、蘭陵王置物(海野勝眠作・鳳凰の間で使用)、色絵金彩菊貼付香炉(沈寿官作・南溜の間で使用)、鳳凰高彫花盛器(香川勝廣作)などを参観。

「蘭陵王置物」は、高度な金属の着色加工や,象嵌,打ち出しなど多彩な金工技法を駆使した精巧にして美しい作品。装束の内側にいたるまで文様を施している。面を取り外すと演者の素顔があらわれる工夫も凝らされているという。海野勝眠氏の代表作。以前にも三の丸尚蔵館で拝観したことがある。

和洋折衷という言葉があるが、明治宮殿は、まさにその典型である。日本近代そのものも『和洋折衷』という言葉が当てはまるのではないかと思う。明治宮殿は米軍の空襲で焼失した。

参観の後、東御苑を少し散策。雑木林や竹林を見ると心が落ち着く。

大手門から退出。大手門の白壁が崩れ落ちている。皇宮警察の人に聞いたところ、三月十一日の東日本大震災で崩れ落ちたという。いまだに修理されていないのは少しおかしい。宮内庁は仕事が遅いのだろうか。

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東御苑の林

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東御苑の庭園

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崩れ落ちたままの大手門白壁

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