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2011年10月14日 (金)

この頃詠みし歌

窓開けてくしゃみをすればその音は千駄木の町に響きわたれり

一人して生きてゆくほかなきを知る 我の老後を予測する時

すでにして六十五歳は老後なるか まだまだ我は若き命ぞ

東京の空に白雲たゞよひて 老いたる母を楽しませゐる

ししゃもといふ小さき魚を食べにつゝぬる燗を呑む時のうれしさ

今日も一日(ひとひ)過ごし終へたるやすらぎに筆をとりては日記書きゐる

友どちがわが前に笑顔で語りゐるこの友もすでに三十年の友

幻の五重塔は夕闇の谷中霊園にそそり立ちゐる

木彫(もくちょう)の佛の像は朽ちゐても なほぞあはれに尊とかりける(『彫刻の時間—継承と展開—』展参観)

もがれたる腕痛々しき菩薩像 仰ぎて心はやさしくなりぬ(同)

石がたゞ敷き詰められてゐるだけの作品をしも彫刻といふか(同

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