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2011年9月11日 (日)

国難とやまと歌の復活

人間の心を表現する言葉ほど大切なものはない。言葉のない生活は考えられない。言葉は、人と人とを結合させ人と人との間をつなぎ相互に理解を成立させるものであると思う。言葉は、共同体において生活する人間が、お互いに理解し合うための表現形式である。言葉は、人間生活そのものを体現するのであり、人間が共に生活する共同体は基本的に言葉によって形成される。「言葉の乱れは世の乱れ」といわれる所以である。今の日本は乱れている。乱世である。その原因は、言葉の乱れにあると考える。

日本人の魂は、今、よすがなく彷徨っているように思える。彷徨える魂を鎮め、鎮魂し、再生させるために、やまとことば・言霊の復活が大切である。それは、言霊が籠り、天地(あめつち)を動かし目に見えぬ鬼神(おにがみ)をもあはれと思はせる「やまとうた」の復活である。今日において、まさに、「国風文化」が復興しなければならない。大化改新という大変革・壬申の乱といふ大動乱の時に『萬葉集』が生まれ、平安中期の国風文化勃興の時に『古今和歌集』が生まれたよに、畏れ多いが、国難に晒されている今日においても、偉大なる「勅撰和歌集」が撰進されるべきであると信ずる。それが言霊の復活であり、世の乱れを正す大いなる方途である。

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