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2011年8月21日 (日)

愛国運動と宗教

明治維新の思想的基盤は、水戸学と共に神道国学の精神があった。国学四大人と呼ばれる本居宣長・平田篤胤・荷田春賀茂真淵の思想的影響は大きい。

それと共に、幕末期には、黒住教・天理教・金光教という所謂教派神道三教団が立教した。この三教団が、神社神道と異なる所は、教祖がおり、独自の経典があり、布教活動を行うということである。そして、病気・貧困などに苦しむ民衆の救済を行った。

さらに、幕末期には、民衆による伊勢参宮が盛んに行われた。これを「おかげ参り」という。つまり、明治維新という未曽有の変革の精神的基盤には、国民全体の宗教的情熱があったのである。

明治二十五年に立教した教派神道・大本教は、大正維新運動・昭和維新運動において大きな働きをした。教祖の出口王仁三郎は頭山満・内田良平両氏の深い交わりがあった。そして『立て替え立て直し』『神政復古』を唱え、昭和神聖会という愛国運動組織を作った。

しかし、昭和十年に、政府権力による大本教大弾圧が行われ、殆ど壊滅状態に陥った。これは、大本教と愛国維新運動が一体となって国家変革を実行するのを権力側が恐れたためと言われる。その後、大本教にとってかわるように、愛国宗教として大きな活動を行ったのが生長の家であった。

こういう歴史を紐解くと、維新運動と宗教はとても深い関係にあるということが分かる。特定教団と結び付くということではなく、愛国運動・維新運動には、敬神・尊皇・崇祖という日本伝統信仰に立脚した信仰的情熱が不可欠である。それが基本と言ってもいい。

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