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2011年8月10日 (水)

欧州のテロと暴動に思う

ロンドンを中心に英国で暴動が続いている。死者も出たということだ。

この暴動の原因は何か、どういう勢力が中心になっているのか、何が目的かが、あまり報道されていない。

先月の二十二日には、ノルウェーの首都オスロの首相府が入る政府ビル近くで爆発テロがあり八人が死傷し、その約二時間後、連立与党・労働党の青年部集会で、男が銃を乱射し、六十八名以上が死亡した。 

イギリスは、議会制民主主義国家の模範と言われてきた国である。ノルウェーは、「ノーベル平和賞」の授与主体国である。どちらの国も欧州にある所謂「先進国」「民主主義国家」である。そういう国でこういう事件が勃発するようになった。

アメリカでは九・一一テロが起こったが、欧米はこれまで、アジア・アフリカ・中南米・アラブと比較すると、テロも暴動も少ないと言われてきた。

しかし、歴史を回顧すれば、欧米諸国は、戦争と暴動とテロの歴史を刻んできたと言える。戦争・テロ・暴動という人と人との殺し合い、傷つけあいは、所謂「先進国」も「開発途上国」も関係ないということであろう。

現在欧米諸国は、イスラムの進出に大変な脅威を抱いている。さらにユダヤ勢力による政治と経済支配に対する反発も地下のマグマのように根強いものがある。これをどう解決するかが大きな問題なのである。

ユダヤ教・イスラム教・キリスト教の対立と抗争は、実に根深く、深刻である。その上、人種差別・経済格差・金融不安などの問題がある。

わが日本は、戦後の混乱期に、共産党による火炎瓶闘争があり、七十年代には新左翼過激派のテロ、そして平成になってオウムによるテロはあった。今日もそういうテロや破壊活動が起こらないという保証はない。

ただ幸いなことに、わが日本には、根深い宗教対立や民族対立というものは絶無とは言わないが少ない。これは、稲作を主体とする神話時代からの日本の文化伝統が原因なのであろう。稲作生活は、言葉の真の意味における平和な生活であり、永遠の循環の生活であり、人と人との共生の生活であり、自然との共生の生活であり、勤労の生活である。これが日本および日本人の基本であり中核精神である。

今回のような大震災・国難に遭っても、日本国民が混乱・闘争・退廃に陥ることがなかった根本原因は、まさに神話の世界以来の日本人の平和的な中核精神が生き続けていることによるのである。

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