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2011年8月31日 (水)

NHKとテレ朝による憲法の「立憲君主制」の規定を無視した重大な誤報

NHKも、テレビ朝日も、ニュースで、「野田新総理」と繰り返し報道していた。これは実におかしい。と言うよりも立憲君主制の憲法の規定を無視した重大な誤報である。

『現行占領憲法』第六条には、「天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。」と規定されている。今日は、天皇陛下による内閣総理大臣親任式並びに内閣閣僚の認証官任命式が執り行われていない。したがって、野田氏はまだ総理大臣ではないし、野田内閣はまだ発足はしていない。

NHKとテレ朝は、憲法の規定を無視しているのみならず、天皇を君主と仰ぐ國體をも冒瀆していると言わざるを得ない。

菅内閣は今日の閣議で総辞職した。しかし、菅総理は今日の閣僚懇談会で全閣僚に「本当によくやっていただいた。(野田内閣の)認証式が終わるまでは我々が危機管理の責任を負うので、万全を期してほしい」と呼びかけた。菅氏は、国会で総理に指名された直後の「記者会見」で、「これから皇居での手続きがある」などと、不敬千万なことを述べたが、今日はまともなことを言った。

かつて、佐藤栄作氏が國会で総理に指名されただけで、親任式が終わっていないのに、総理官邸に来て執務を開始しようとしたら、当時の石岡實内閣官房副長官(事務)が「皇居における親任式が済んでいないのですから、官邸を使うことはできません」と諫言した。尊皇精神篤い佐藤栄作氏は、そのことでかえって石岡實氏を大変信頼したという。

石岡氏は、終戦時の警視庁特高第二課長として愛國団体の終戦阻止行動などに対処し、戦後は、警視庁公安部長・内閣調査室長などを歴任した。愛宕山の「尊攘義軍」(終戦直後、終戦に反対して愛宕山にて集団自決した愛國者)の慰霊祭には必ず参列されていた。古武士のような風格の方であった。

ともかく、正式に総理大臣に任命されていない人を「新総理」と呼ぶのは誤りである。 

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