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2011年7月23日 (土)

警部及び警部経験者逮捕に思う

品川美容外科の「業務上過失致死事件」をめぐる捜査資料の流出問題で、資料の写しを同外科側に渡したとして、事件捜査を指揮していた警視庁捜査一課警部の白鳥陽一容疑者を地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで逮捕した。また、資料を流すよう働きかけたとして、同外科に再就職したいずれも同庁元警部の中道宜昭・石原三八一の両容疑者を同法違反(守秘義務違反の唆し)容疑で逮捕した。三人は容疑を否認しているという。

そもそも問題なのは、捜査・摘発の対象になっている病院に警視庁の警部経験者しかも病院関係の不祥事・犯罪捜査を担当していた警察官が再就職していたことである。こういうことが平然と行われること自体が大問題である。警視庁の暴力団対策担当のベテラン警部が暴力団の顧問になったのとまったく同じである。許されることではない。こういうことがまかり通っている警察の体質が問題である。そう言えば、だいぶ以前、商法違反事件で実際に摘発された日本を代表する某上場企業に警視総監が天下るという噂が流れたことがあった。

私は、去年の初めまでの数年間、父の入院や通院に伴い、都内のある大病院にそれこそ毎日のように通っていた。その大病院にも、警備関係の職員に、元警察官らしき人物が何人か雇用されていた。そのこと自体はとがめ立てすることではない。金融機関や病院は不特定多数の顧客や患者に直接相手ににするから、トラブルも多い。その処理や防止のために、元警察官が多く雇われるのであろう。しかし、今回のようなことは許されない。

その大病院の父の治療・診断に関して、不適切なところがあったので、何とかならないものかと相談したが、「保健所に行ってくれ」とのことであった。保健所に相談すると、「都庁に行ってくれ」とのことであった。どちらの役所も積極的ではなかった。また弁護士に相談したら、最初は積極的だったのだが、途中から全く動いてくれなくなった。信頼していた弁護士であったのに誠に不思議なことであった。

ともかく、医療機関とりわけ大病院の政治力は大したものである。患者とその家族は弱者であること実感している。そういう弱者を守るのが警察・検察であるはずなのだが、今回の事件を見ると、そうではないように思える。

余談だが、白鳥警部というと、日共火炎瓶闘争時代に札幌で起こった「白鳥警部射殺事件」を思い出す。

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