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2011年6月 3日 (金)

福島伸享衆院議員の講演

福島伸享衆院議員の講演

「TPPとは環太平洋連携協定の略。シンガポール・ニュージーランド・ブルネイという小さな国が始めた協定。二〇一〇年に、米・豪・ベトナム・ペルーが加盟して変質。途上国を装っている中国とインドの関税を下げさせたい。原則として、十年以内に関税を撤廃。原則全ての関税の撤廃を宣言しなければ入れない。窮極の自由化。途上国のふりをしている中国と韓国とインドの市場をいかに開かせるかが大事。この二カ国と自由貿易協定を結べばいい。中国・EU・韓国・台湾が参加しないTPPに日本が参加しても、日本は自由貿易のメリットはあまり大きくない。TPP協定とは実は日米協定。

菅さんは『平成の開国』という言葉が好き。主食を自由貿易にすると、食糧安保が保てない。日本は世界有数の開国をしている国。米と麦の高関税は例外。日本は農業も含めて開国していないわけではない。むしろ世界有数の低関税の開放国。日本の高関税品目は、食糧自給の維持・国土や環境保全などの多面的機能維持という国家戦略に関するものや、それがなければ地域経済が成り立たない道東や離島の基幹産業に限定。

韓国車の部品は殆どが日本製。日本の部品が韓国に入ったら韓国の自動車業は駄目になる。日本からアメリカに行っている物の四割は関税が掛かっていない。地震が起っても円高は止まらない。高級自動車は日本でしか造れない。関税の問題でアメリカに輸出できなくなるというのは本当だろうか。日本の製造業は関税で困っていない。経団連は共同幻想を持っているだけ。

アメリカから日本に来る物の四分の三は殆ど無税。アメリカは二五・五%の有税の品を取っ払うためにTPPをやっているのではない。アメリカの狙いは規制対策。我が国政府の審議会に外国人を入れるなどの『改革』をやることによって、外国人弁護士の参入・生命保険・IT・電気通院への参入を実現させるのがアメリカにとって魅力的。規制緩和を拘束力のある条約すること。アメリカ企業が日本政府に直接訴訟を起こすことができるようにする。TPPは、ぼったくりバー・値段のない銀座の寿司屋みたいなもの。

TPPに入らなくても自由貿易から遅れるということはない。TPPは中国封じ込めと言いながら、アメリカは中国とうまくやっている。米中経済同盟という言葉があるくらいである。オバマは自由貿易に意欲が無かった。アメリカはTPPをきっかけにしてアジア市場に入り込んでいくということ。TPP加盟国のマレイシア・豪州などはかつてのイギリス植民地。実はブロック経済。

アセアンは日本が育ててきた部分がある。大国の利害の中でアセアンはまとまってきたのに、今、分断されようとしている。アジアを中国・アメリカの利益衝突の場にしないために、日本は中規模の国々との連携を深めるべし。TPPは、日本が世界とアジアの中でどうやって生きていくかが問われているTPPは、実質は日米自由貿易協定。国を開かせるべき国は中韓両国。アメリカの方から頭を下げさせるようにすべし。

来週の『不信任案』で悩んでいる。自公民の議員の会合が頻繁に開かれている。若手議員は、根性はあるが金がない。反小沢親小沢・反自民・反民主という古い構図でしか考えられないのか。

アメリカの国家戦略はエネルギーセキュリティとフードセキュリティ。アメリカは大豆とコーンの農家に補助金を出している。コーンと大豆が一番人類にカロリーを供給している。石油・大豆・コーンが人類の命を支えている。モンスーン地帯でしか水田の競争力はない。海外にまで水田を作ることはまではまだしていない。よその国に行って水と土地を使うのは紛争の種。

アメリカは中国に興味はあるが、日本には興味がない。発電と送電の分離は必要。

次の総理は、西岡・中曽根・亀井・渡部氏が良い。今こそ、古い世代・戦前の教育を受けた人が良い。その世代の人が最後のご奉公でやっていただきたい。

守るべきものは、国民の生命と財産ではない。もっと大事なものがある。TPPに参加しようというのは似非保守。何を守ろうとしているのか。それを失ったのが日本の混迷の原因。何を守るべきなのか。国民の生命と財産を守ると言うが、もっと大切なものがある。天皇陛下は、御自ら節電をされた。皇居の宮殿には、一枚の絵画も、一個の壺もない。シャンデリアもない。板と壁のみ。それがきれいに磨かれている。これが日本そのもの。窮極に研ぎ澄まされている。英王室のように人前でキスなどされない。皇室には品格がある。清々しさがある。守るべきものとは皇室。皇室を守るために国家の独立がある。親の脛をかじる子供の生命や、成金の作った財産を守るのではない」。

        ○

TPPについてはあまりよく分らなかったので、非常に勉強になった。また、福島氏の「皇室観」はまことに素晴しい。

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