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2011年6月23日 (木)

伴英幸氏「原子力発電と新エネルギーを考える」と題する講演内容

六月二十日に行われた『一水会フォーラム』における伴英幸氏(原子力資料情報室共同代表)が「原子力発電と新エネルギーを考える」と題する講演内容は次の通り。

「三月十一日の地震により、十一の原発が一斉に自動停止した。津波などで十五の発電所が現在も止まったまま。再起動まで最低でも三年くらいかかる。福島第一原発は、全電源喪失という事態。これは最も恐れていた事故のパターン。

自動停止後も核燃料は高熱を発する。二四〇万キロワットの熱を出している。そのうちの三分の一が電気になり、三分の二は捨てられる。核分裂した破片は放射性物質になる。二百種類の放射能が生まれる。放射線はエネルギーになる。それが熱になるので、冷やし続けねばならない。電気出力八十万キロワットの原発が地頭停止二時間後で四万キロワット近い熱を出している。冷却できなければ溶ける。地震で外からもらう電気が来なくなった。全てのジーゼルが駄目になり、所内の電源は全く使えなくなった。冷やし続けられないので、燃料溶融(メルトダウン)の事態になった。五時間たった時にメルトダウンは始まっていた。燃料が溶けて水と反応して水素が発生した。それが噴き出した。蒸気の通路の閉じ込め機能が失われたのかもしれない。蒸気が漏れ、建物の上の方にたまって爆発した。二号機は地下で爆発が起きた。三号機はさらに壊滅的。

国際的事故評価尺度で判断して自己レベル七に位置付けられた。チェルノブイリと同じレベル。史上二番目の自己。上記には様々な種類の放射能が含まれる。水素爆発は最悪の事態。それが避けられたのは不幸中の幸い。原子炉は冷却し続けなければならない。循環冷却へ向けた努力はうまく機能していない。放射能漏えいは続いている。特に海洋は問題。

作業員の被爆はかなり深刻。百人を超える人々が直ちに影響が出るレベルに達している。福島で作業員を集めるのに苦労している。住民は半径二十キロメートルの範囲の避難になっている。汚染の広がりはその時の風向きで変化する。福島の若い人たちの将来の健康への影響が一番心配。

戦後、旧財閥系は原子力産業へ流れて行った。原子力が次の産業となっていくという意識があった。二兆円を超える産業となった。ただ維持するのが自己目的となった。

核燃料サイクル技術獲得が大きな目標とされた。技術的に獲得できているわけではない。技術抑止という言葉がある。核兵器を持たないことを前提として技術を持っていることが重要。今の枠組みが崩れると、技術を持っている国と持っていない国との差ができる。

スリーマイルの経験から、最終的に燃料を取り出すのに十余年かかる。その間住民は戻れない。

医療関係以外は、核放棄の道を求めたい。余震が一番怖い。統計的にベラルーシの住民の寿命が短くなっている。日本の原発は老朽化が進んでいる。福島一号機は四十年を超えていた。津波以外に地震によって根本的ダメージを受けていたという見方がある。節電に協力すべし。」

         ◎

小生の原発問題は素人ですし、小生のメモと記憶と配られた資料をもととした報告ですので間違っている点があるかもしれません。私自身は、原発・核開発は全面的にストップすべきだと言い切ることはできません。ただ相当危険であることは今回の事故で明らかになりました。今私たちに迫られているのは、科学技術を利用した快適な生活というものの根本的見直しではないかと思います。

しかし、現代の生活は電気がストップしたか全く成り立たなくなります。こうしてパソコンを利用することすらできなくなるのであります。今私にできることはできるだけ節電をすることしかありません。

メディアでは全く論じられませんが、テレビ放送の製作及び視聴の電力使用量はどれくらいなのでしょうか。もっと節約できるのではないでしょうか。あまりにもチャンネルが多すぎますし、内容も全く放送する必要のないものもあります。食べ物に関する番組、買い物番組などです。

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