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2011年5月15日 (日)

千野境子産経新聞特別記者の講演記録

五月七日の『アジア問題懇話会』において千野境子産経新聞特別記者は次のように語った。

「失われた十年とか二十年とか言われる。日本の存在感が薄くなっていく。自民党政権末期には、日本はどうしようもない事になって来た。リーダーシップの問題が、失われた二十年をとりあげる時にずっと指摘されてきた。戦後最大の危機である大震災で、決定的にリーダーシップの欠如により人災化している。

東日本大地震によって、世界のメディアは日本の報道で溢れかえらんばかり。日本人の素晴らしさに世界は驚嘆。『ニューヨークタイムズ』のコラムニストのクリストフ記者は東京支局長から本社に戻り日本を賛美。日本人は根気強く高潔で我慢強いと言った。『日本の地域社会における絆の強さは、二極化した日本の政治状況やアメリカの食うか食われるかの社会状況とは対極にある』と書いた。韓国の『中央日報』は『世界は二度衝撃を受けた。一つは地震の被害であり、もっと驚くのは日本人の冷静で落ち着いた国民性だ。』と書いた。『朝鮮日報』のコラムは『日本人の市民意識に世界が簡単。日本の被災地は試練に耐えている。不屈の精神を発揮している。』と書いた。日本人は自然にやっているだけだが、日本人の民族性に世界の人々が感激していることにあらためて驚く。

阪神大震災と東日本大震災には地域性の違いがある。阪神の人はおしゃべり。東北の人は口が重いと感じた。日本が埋没しかかった中で、大震災によって日本の存在感が良い意味で知らされた。

原発の連続事故発生で、情報公開も説明責任も報道も十分ではなかった。報道にオーバーリアクションがかなりあった。『黙示録』のような話が罷り通っていた。情報を少しづつ出すというのは日本の欠点。『当面大丈夫』『さしあたり問題ない』というのでは外国人にとって不安を駆り立てる。原子力についての知識が不足している。

チェルノブイリ事故がソ連崩壊の引き金になった。水素爆発が起きたことによって憶測報道が行われた。原発と規制当局が癒着しているのではないかと海外のメディアが指摘。阪神大震災はボランティア元年と言われた。東日本大地震はソーシャルメディア元年と言われるのではないか。

新しい原発を作るのは難しい。今ある原発の寿命を延ばすしかない。地震の多い国で安全な原子力発電をしていくことを真剣に考えるべし。国は原子力発電を電力会社に丸投げしてきた。

中国人は実利的民族。日本人は義に感ずる美意識がある。中国人はお金が儲かればいい。中国は若者の失業が大問題。経済の恩恵を受けているのは十二億のうち一億。出稼ぎのお金で国家財政が潤っている。アルカイダが広がったのはインターネット。」と語った。

            ○

戦災復興は、昭和天皇の御巡幸が大きな力となった。震災復興も、今上陛下のご巡幸が大きな力となっている。有難き限りである。

小沢一郎は、千葉県沖で釣りをするよりも、被災している岩手に帰って、救援・復旧・復興のために努力するべきだ。小沢一郎は何故被災地に入らないのか?。また、鳴り物入りで参院議員になった民主党参院議員やわらちゃんは何をしているのか。

温家宝が被災地を訪れるという。相当の警備態勢を敷かなければならない。これは震災復興の妨げになるのではないか。

日本は原子力の平和利用でも軍事利用でも最大の被害を受けた事になる。

東電社長が土下座していた。気の毒な気もするが、東電の最高責任者なのだから、致し方ないことである。仙谷由人は自衛隊に土下座すべきである。

ともかくこの人なら安心という政治家がいないのも国難だ。

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