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2011年4月 9日 (土)

真鍋貞樹拓殖大学教授の講演

一昨日行われた「第三一回呉竹会アジアフォーラム」における真鍋貞樹拓殖大学教授の話を報告する。

「拉致問題に取り組み、その仲間が宮城にいて、その仲間たちに呼びかけて、物資を持って行った。ガソリンがなく、道路も寸断されていた。東北自動車道が開通したので、やっと持って行くことができた。相馬で瓦礫の整理をした。地方自治の崩壊と復旧を調査研究したい。報道以上の状況。身震いした。被災地に物音が無かった。ぞっとした。相馬は海苔の産地。泥と油と海苔の匂いがすごかった。言葉にならない状況。

過疎型地震。全滅した村は過疎地。支援物資は、老人向けのものでなければ意味がなかった。コミュニティが崩壊している。住んでいた人たちが元の町に戻りたいというのは分かる。しかし、小さい入江で、百人単位で暮らしている町が崩壊した。それをそのまま過疎地だった状況に戻すだけでいいのか。復旧・復興の在り方の問題。

津波が来たところとそうでないところとの差が歴然としている。政治状況がこれまでと大きく変わらざるを得ない。原子力を中心としてエネルギー政策は今までのままでは無理。これをどうするか。想定外のことを想定してものに対処しなければならない。

私は旧民社党の政策シンクタンクで原発を推進してきた。絶対安心・絶対安全はもうないということを前提に考えるべし。万里の長城みたいな堤防を作るか、海岸線に居住するのを避けるか、という街づくりをしなければならない。あらゆることが転換の時。復興は今までと同じ考え、方法では駄目。官僚に任せると、従来の枠のことはきっちりとやる。それでは駄目。政治的リーダーシップが必要。

市町村合併は難しい。過疎地の住民のマインドは大きなものを求めない。閉鎖的。自分たちのことは自分たちでやるという精神。それはすごく大切。そのマインドを大切にすべし。小さなコミュニティが持っている自治能力を壊してはいけない。合併よりも、住民たちが自分たちの町や村をどうしたいのかを復興の原点にすべし。」

         ○

大変勉強になった。この大災害を機に、日本の再生を図らねばならない。真の意味の維新が断行されなければならない。

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