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2011年4月 6日 (水)

「緊急シンポジウム・福島原発事故―現状と今後」での登壇者の発言

日本財団主催「緊急シンポジウム・福島原発事故現状と今後」における登壇者の印象に残った発言は次の通り。

笹川陽平日本財団会長「昨日まで宮城県の現場に入っていた。行方不明者及び死亡者一人一人のご家族に、五万円づつ手渡した。義援金はこれから委員会を設立して公平に渡すということになっている。阪神淡路の時は、義援金が被災者に届くのに一年もかかった。一方、支援金は多少不公平になっても助けることができるところから助けることができる。NPOが二千五百か所の避難所を作っている。日本財団は支援金を出している。チェルノブイリの事故の時は、ゴルバチョフの要請があり、二十万人の子供たちの詳細な検査をした。チェルノブイリでは白血病はたったの二名。メディアの報道の仕方が風評につながる。『基準値の何千倍』と報道すると恐怖を煽る。大量のミルクを捨てたのは勿体ない。」

前川和彦東京大学名誉教授「安全・安心の数値を見せてくれと言われる。安心は一人一人の心の持ちよう。汚染水が固定値の何千倍と言われると安心と安全が別物になってしまう。放射性物質と生活の在り方について科学者は実験をしていない。生活目線の実験が殆どない。放射能は抽象名詞。放射線は具体名詞。放射能は能力。放射線は物質。JCO臨界事故の健康被害は確定的影響。写真で見る広島、長崎の被爆者の姿は確定的影響。原発事故で一般住民が確定的影響を受けることはまずない。今、懸念されている汚染野菜、汚染飲料などによる住民の健康被害は確率的影響。確定的影響は、しきい線量(注・放射線をある一定レベル以上の被ばくを受けると、確定的放射線影響が起きるしきい値となる線量をいう)を超えなければ障害は発生しない。発生率や重篤度は線量に依存。体表面汚染がある患者は汚染部位を被覆、密封しておけば汚染の拡大は防止でき、特にβ線接種であれば二次被ばくの恐れも全くない。福島県から避難された方々への不当な扱いは全く理解できない。彼らは被ばくを受けたわけでもないし、汚染も否定されている人たち。日本国民でβ線熱傷に見た人はいない。」

山下俊一長崎大学大学院教授「原子炉は地震でも損傷なく生き延びた。緊急炉心停止が適切に行われた。最初の一時間の閉じ込めで放射性物質の危険が五分の一になった。避難が適切に行われている。最も危険な火災のリスクが百日前まで使われていた使用済み燃料に対してあるが、これはチェルノブイリに比べて放射能の危険は百分の一。首相官邸のホームページの情報が一番信頼できる。仕分けで、被ばく医療が切られた。」

このほか、出席者の質問に答えて次のようなことが語られた。

「放射線はエネルギーなので間違いなく細胞を傷つける。」「平均的日本人は原発なしでは近代的生活は営めない。戦前の生活に戻らぬ限り原発に依存するしかない。」「自然エネルギーでまかなえぬとなれば原子力以外ではまかなえない。」「福島県民が一番苦労している。支援しなければならない。」

       ○

もっともっといろいろ貴重なことが語られたのであるが、私は全く素人であり、よくメモが出来なかった。

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