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2011年4月 3日 (日)

村井友秀防衛大学教授の講演

「アジア問題懇話会」で村井友秀氏は次のように語った。

               ○

『震災と中国問題は、根っこで共通している。日本は危機に対してどう考えるのか。日本はこれまで「強い国」とは言われなかった。「やさしい国」から「強い国」へ、國のあり方を変えてゆくべし。日本人の考え方に大地震が大きな影響を与える。尖閣問題も同じ。

日本の防衛力近代化に貢献したのは金正日。「日本非武装化・対日抑止戦略」という中国の対日世論工作が、金正日のやることで一夜にして崩壊した。中国も尖閣でバカなことをした。地震・津波・原発と共に忘れてはならないのは、中国の船が東シナ海で中間線を越えて入って来ていること。ロシアの飛行機が入って来ていること。

日本アメリカの戦いの転換点はミッドウェー海戦。昭和十七年六月に日本が負けて大勢が変化した。空母同士の戦いで、日米両軍がほぼ同じ戦力だった。双方が空母四隻だった。日本は全空母を失った。アメリカは一隻のみ。戦い方に問題があった。日本は三千人が戦死。アメリカは三百人戦死。空母の戦いは飛行機の戦い。航空機は日本が優位であった。日本はダメージコントロールが劣った。数発の爆弾が当たった米空母「ヨークタウン」はすぐに消火した。日本の空母は大火災を起こした。日本軍の攻撃能力は遜色がなかった。日本軍は最悪のシナリオを考えていなかった。今の日本も同じような失敗を繰り返している。今回の原発も同じことが言える。

日本のパワーが落ち、中国のパワーが上がっている。中国には「国境」という言葉はない。「辺境」という言葉がある。中国の歴史で最大の版図を持ったのは「元」。二番目は、「清」。三番目が「中華人民共和国」。中華人民共和国は「清」の版図を固有の領土と言っている。中国は高句麗を中国だと言いだした。韓国は猛反発した。中国は朝鮮半島を東北地方の四番目の「省」と考えている。朝鮮はもともと朝貢国だった。沿海州もロシアによって奪われたとしている。

中国国民党は、「琉球は中華民国に返還すべし」と主張した。蒋介石は、沖縄返還に反対し、一万人の部隊の沖縄侵攻計画を持っていた。沖縄のエリートの重要部分は中国系。尚王朝の顧問に中国人がいた。その子孫の十三の「姓」を持つ人がいる。中国はそれか狙い目だが、政治的影響力は少ない。琉球は中国語。沖縄はウチナンチューという意味。沖縄県民の十代・十代の人は「沖縄」という言葉を使う。琉球とは、清朝時代の言葉。大琉球が台湾、小琉球が沖縄を指した。これを言うと、台湾も日本の版図ということになる。

中ロ国境の中国側には一億二千万の中国人がいる。ロシア側にはロシア人は六百万しかいない。数百万の中国人がシベリアに入っている。ロシアは脅威を感じている。シベリアには産業がないので人口圧力を労働力として使えない。ロシアが一番欲しいのは資本と技術。それを提供できるのは日本。ロシアの北方領土に対する行動は、ロシア国内の政治状況を反映している。中国の武器はロシア製。スホーイ二七を渡しているが、性能の低いもの。インドに新型を送っている。

中国の軍事力はグアムの手前まで届く。原潜が何処まで行けるかは、食糧の量で決まる。原潜はスピードが速いので、短時間で目的地まで行ける。中国は日本列島まで濃密に軍事力をカバーできる。アメリカは中国の攻撃兵力の外側にいて反撃する。東シナ海に原潜が入り、中国の東海岸を巡航ミサイルで攻撃する。中国は必ず負ける。中国にとって一番大事なのは共産党の支配。国益に反しても共産党支配を守る。領土を放棄することもあり得る。』

          ○

文字通り「内憂外患交々来る」と言った状況の今こそ、日本は民族の正気を取り戻し、国家を再生させ、維新を断行し、言葉の真の意味の「強い国」に変身する好機である。

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