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2011年4月18日 (月)

東京芸術大学美術館にて開催中の「香り・かぐわしき名宝展」参観

今日参観した東京芸術大学美術館にて開催中の「香り・かぐわしき名宝展」は、「六世紀、仏教伝来とともに日本人は香木を焚くことを知りました。以来、日本では「香り」を仏教文化、貴族文化、武家文化、庶民文化の中ではぐくみ、世界に稀な香りの文化を生み出してきました。本展覧会は、香りにまつわるさまざまな美術作品を紹介しながら、目に見えない香りの魅力を、人間の五感や想像力を頼りに味わっていただこうというものです。」(案内書)との趣旨で開催された。

重要文化財 阿弥陀浄土曼荼羅、重要文化財 十一面観音立像、重要文化財 三條西実隆像、重要文化財 野々村仁清・色絵雌雉香炉、織部獅子鈕香炉、鈴木春信・梅の枝折り、速水御舟・夜梅、上村松園・楚蓮香之図、などを観る。香を焚くというのは、仏教行事から発生したものだそうである。やがて、貴族・武士・庶民(と言っても富裕層)や色里の女性などが香をたしなむようになったようである。私にはあまり縁がないが、香は日本文化の一つであろう。西洋の香水よりも何となく品があるように思える。西洋の香水はあまりふろに入る習慣が無かった西洋人が体臭を消すために用いたと聞いている。日本の香はそうではない。私も香には縁があまりないとは言っても、仏前にお参りする時はお線香を焚く。これも香の一種であることは間違いない。香の香りをかぐと何となく心が落ち着く。今日の展覧会場も、香の香りが漂っていた。

「芸大コレクション展―春の名品展―」は、「当館のコレクションは、東京美術学校開学以来一二〇年を超える収集活動によって形作られたもので、古美術から日本画、洋画、彫刻、工芸、歴代教員・学生による作品など多種多様な内容を誇り、その数は重要文化財二二件を含む二万八千件を越えています。今年は、古美術、近代美術の各分野の中から、多くのお客様にご好評いただいている作品を精選して展示いたします。」(案内書)との趣旨で開催された。小倉遊亀「径」、横山大観「村童観猿翁」、高橋由一「鮭」、黒田清輝「婦人像」、レオナルドフジタ「裸体」などを観る。美術の教科書などに出て来るような名品が数多く展示されていた。日本一の美術学校の歴史を刻んでいるだけに、この美術館は、規模は小さいが貴重な美術品が収蔵されている。今回展示されているのはそのごく一部である。しかし圧倒とれるようなものばかりであった。落ち着いてすぐ近くから観賞できるので有難い。

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