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2011年4月 7日 (木)

平沼赳夫氏の講演

今日行われた「第三一回呉竹会アジアフォーラム」における登壇者の話を報告する。

頭山興助氏

「この国を立ち上がらせるのが、我々の使命。安政の大地震の後に明治維新が起きた。関東大震災の後にわが國はアメリカの思う壺になった。今回の大地震は、世界に冠たる日本を取り戻せという神の声。陛下が、テレビで国民に励ましのお言葉を述べられた。陛下が国民を激励されている時、胡坐をかいている青年の姿がテレビに映し出された。あの子たちにちゃんとした教育をして来なかった戦後日本がけしからん。」

平沼赳夫衆院議員

「『立ち上がれ日本』は石原慎太郎氏の命名。与謝野馨氏は、『民主党に日本を任せていたら日本が駄目になるから私も入りたい』と言った。私は『郵政民営化をどう思っているのか』と聞いたら与謝野氏は、『ユニバーサルサービスは絶対にやめない。三四0兆円の郵便貯金・簡易保険はアメリカに渡さない。消費者増税は二段階方式で行う。景気が第一』と言った。与謝野氏とは高校三年の時同級生で隣の席同士。

ところが今や与謝野氏は民主党政権の閣僚。昨年の暮れ、与謝野氏から『私の秘書官だった人から電話があり、首相官邸で呼んでいるから今から行って来る』という電話があった。その後、菅氏と四十分あったと言ってきた。そして『平沼を大臣でとりたい』という話を伝えてきた。いい加減にあしらっていたら、十二月二十二日午後に岡田に会ってくれと言って来た。藤井氏も園田氏も会わない方がいいと言ったが、帝国ホテル十五階に行った。ドアを開けると、与謝野氏と岡田氏が並んで座っていた。出来レースだと思った。私は『立ち上がれ日本は、民主党政権打倒・自主憲法制定・人権擁護法案反対・外国人参政権反対だ』と言って帰って来た。与謝野氏は記者会見をして、『平沼は前向きだ』と言った。新聞は前向きだと報道したが、当事者の私に誰一人取材に来なかった。これが民主党政権の実態だ。

三月十一日、大震災が起こった時、永田町の路上を歩いていた。地下鉄の出入り口から外国人が真っ青な顔をして出て来て道路に寝そべった。首都高速道路が激しく揺れていた。

千年に一度の大地震。縦の長さ五百キロ、横の幅が二百キロの太平洋プレートが持ち上がった。だから大津波が起こった。福島原発の防潮堤は五・五メートル。津波にやられた。ディーゼルエンジンも石油タンクも流され、今の状況になった。過去において十メートル以上の津波が来たと文献にある。あらゆる場合を想定して防潮堤を作らなければならなかった。冷却装置が効かなくなって燃料棒が土の中に説けて入ったら大変な汚染になる。

それに対して今の政府の体たらくは何なのか。役人の能力をうまく使わねばならないのに、政治主導とか言って役人の力を借りない。イライラしてやるべきでないことをしている。発生直後に、ヘリコプターで原発に行って、一時間居座った。その間、時間との競争でやるべきことがあったのに出来なかった。菅氏は『自分が原発に行ったことは良かった』と言ったが、ど素人が一時間もいて、発電所長を動けなくした。その影響は計り知れない。東電本社に午前五時半に行って、三時間もいた。新聞記者が壁に耳をつけて中の話を聞いた。菅は、東電幹部を怒鳴りまくった。最高指揮官は、官邸にいて適切な指示を出さなければいけない。現場に行って三時間も怒鳴り散らすのは良くない。今、官邸は機能していない。

問責決議を受けた仙谷を官房副長官に据えたのは許されない。同じく馬渕を首相補佐官にしたのも許されない。辻元は阪神淡路の時、『自衛隊の配った食料を受け取るな』というビラを配った。仙谷は『自衛隊は暴力装置』と言った。

私の閣僚時代に秘書官をしていた官僚は、鳩山前首相の秘書官だったが、引き続き菅総理の秘書官をしろと言われて断った。何にも知らない政治家が政務官とか言ってくちばしを入れて来る。政務官が官僚の所に電話してきて『どこそこに石油をよこせ』と恫喝する。石油を調達すると、その政治家は『私が石油を確保しました』と言って宣伝する。役人の能力を引き出し、しっかりとした組織を作り、しっかりとした指令を出すのが政治家の仕事。

大連立には反対。菅氏が交代しない限りどんな大連立を組んでも駄目。日数を限り、二ヶ月後には解散するというのなら、挙国一致の内閣を作れる。政界再編をすべし。たちあがれ日本は三つの基本理念がある。①民主党政権打倒②歴史・伝統・文化を守る③保守基調の政界再編。

昭和天皇の『ふりつもるみ雪にたへていろかへぬ松ぞををしき人もかくあれ』(昭和二十一年歌会始)という御製は今の日本にもふさわしい。敗戦に打ちひしがれた日本及び日本国民に、松のように雄々しく立ち上がれと励まされた大御心である。千年に一度の大震災という厳しい時に、この御製に示された大御心を体して、しっかりと頑張っていくことが必要である。」

           ○

平沼赳夫氏は、まことに礼儀正しく、しゃきっとしている。今の政治家のみならず、今の日本人の中で貴重な存在である。

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