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2011年3月 7日 (月)

「維新」の語源と意義

今、政治家などが安易に「維新」という言葉を使っている。維新」という言葉の出典は、『詩経』(支那最古の詩篇。代に作られた。儒教の基本経典・五経あるいは十三経の一。漢詩の祖型。当時歌われていた民謡や廟歌を孔子が編集した(孔子刪詩説)とされる。)の「大雅・文王篇」の一節である「周雖旧邦其命維新(周は旧邦なりといえども、その命これ新たなり)」であるという。「周という国は、古い国であるが、新しき天命を受けている」というほどの意味であろう。

古くから続く国が、革新を繰り返し、新生するという意味である。日本民族が、天皇を祭祀主・君主と仰ぐ國體を護持しつつ、常に革新・改革を繰り返してきた歴史に合致した言葉なのである。

明治維新は、有史以来未曽有の変革ではあったが、國體は護持された。と言うよりも、日本國體の真の姿を回復することによって、大変革を成し遂げたのである。即ち、「復古即革新」である。

世の中の矛盾・不合理を徹底的に粉砕し、国民の幸福と国家の存立を確保する。それがただの破壊・破壊としないためには、日本国の道統を原理としなければならない。日本における革新とは、古きものの土台の上に立脚する。「古きもの」とは、単なる時間的過去ではない。「原初」「始原」「始まりの時」である。すなわち。天孫降臨・神武肇国への回帰である。

歴史のさびを落とすためにものの本質・原初に立ち戻るのである。神代への回帰である。維新とは、「高天原への回帰」であり「今即神代」の精神である。

日本では天保元年(1830)、水戸藩藤田東湖藩政改革への決意を述べる際に、を引用して用いたのが最古とされている。

(周代は、支那古代の王朝を倒して王朝を開いた。また、時代の名前にも使い、「周代」と言えば、紀元前1046頃から、遷都して東周となるまでの紀元前771の間のことを指すという)

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