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2011年3月 8日 (火)

稲村公望氏の講演

稲村公望氏の講演で印象に残ったことを記します。

「徳之島という辺境の出身。集団就職の時代だった。辺境の人が中央に来る。神武天皇御東征も然り。(ここで稲村氏は井沢八郎の『ああ上野駅』を熱唱した)私は郵便局の宿直室で生まれた。戦争が終わって最初に建てられた建物が郵便局。私の叔父が郵便局長だった。

祖父は、台湾の台南と台北州の知事をしていた。岸信介氏と東大で同期。私が台北に行った時、『あなたはお孫さんか』と言われ歓迎された。祖父は台湾で悪さをしていたのではない。戦後の歴史で祖父を抹殺したのは良くない。スマトラ方面の第六軍の司令長官をしていた。『オイコラ』は鹿児島では丁寧な言葉だった。江戸では『オイコラ警察』と言われるようになった。

私は、八三年までバンコクで、ファクシミリの技術開発に携わった。ファクシミリは百%日本の技術。私は東大とハーバート大学を出た。戦後初めて徳之島から東大に入った。

最近の外国語教育は間違っている。日本を主張するためでなく、外国にペコペコするために英語を習っている。金子堅太郎はセオドア・ルーズベルト大統領と親しい関係にあり家に泊まった。心血を注いで相手を抱き込んだ。そして日露戦争を勝ち戦にした。アメリカとは友人関係でなければ駄目。主従関係では駄目。

六九年、プエブロ号事件が起きた頃、アメリカのジョージア州に行った。まだ白人のベンチと黒人のベンチが分かれていた。日本人は白人のベンチに座った。名誉白人と言われた。日本が日露戦争に勝ち、アメリカと互角に戦争をしたからである。

北方領土問題は、千島樺太交換条約の時代に戻すべし。今は、振り子が終戦直後に戻った気がする。戦いに勝つためには、物事を冷静に客観的に科学的に判断すべし。中国ば空母を造ったら、日本はミサイルを造るべし。

アメリカ人は強い奴が好き。力が全てという西欧の考え方になじむ必要はない。弱い者を助けるのが民族運動。

今の大学生はヨーロッパに行くがアジアには行かない。幼稚園で英語教育を行っているが、日本文化・日本的思考を抹殺するためにやっているのなら困る。アメリカ人はアメリカの価値観を日本に植えつけるために日本語を勉強している。日本の交通機関などの標識などが英語・中国語・韓国語で書かれているが、アメリカ・中国・韓国では日本語で書いているか。

一つの時代は終わった。新しい秩序をどうつくるかでうごめいている時代。昭和十五年の『國體の本義』をもう一回読んで、日本の本質がどこにあるのかを知り、世界に主張しよう。

大東亜戦争で日本に協力して、国家反逆罪に問われた人がいる。日本のために反逆者になった人々を忘れて、中国には金を出している。二二八事件では、蒋介石の軍隊が台湾に来て殺戮を行った。日本は戦争に負けたので何の世話もできなかった。沖縄には師範学校しかなかったのに、台北と京城に国立大学をつくった。

アメリカは十九世紀からグァムを狙った。ハワイもフィリッピンも然り。TPPは叩き潰すべし。これは金融問題。『金を持っている奴の言う通りにしろ』ということ。食は保守的であるべし。『パンダは中国からの出稼ぎの英雄」と中国の新聞に出ていた。

官僚に『国民全体の奉仕者』と言わなくなった。佐藤達夫人事院総裁は『天皇の官僚とは国民全体の奉仕者ということ』と言った。高級官僚は高給官僚ではない。

『官から民へ』と言うが、『民』とは何か。大阪三井商船の社長のことを言うのか。私物化を民営化と言う。資本家と外人がやり放題やっている。ものづくりと言っただけで参議院議員会長が捕まった。

駐インド大使になった斎木昭隆氏は気骨がある。日本の国連常任理事国入りに反対したのは中国とアメリカ。

伊勢の神宮の玉砂利、神殿の姿は南方のもの。暖房は一切ない。新羅とは違う。厳然として太古日本は南方の文明であり、海洋民族である。

アメリカでもジャスミン革命が起こるのではないか。日米のパイプはアメリカとカナダとのパイプよりも太い。山よりも大きいイノシシはいない。海よりも大きいクジラはいない。昭和十五年・紀元二千六百年が日本の国力が最高の時。

アメリカは、『国際法はアメリカが決める。核の先制攻撃は俺たちがやる』と思っている。これに対しフランスは『自由の女神は何処の国がアメリカに持って行ったか』と言い、日本は『アメリカと互角に戦争をしたのは何処の国か』と言う。

『一日一冊本を読み、給料の一割を本代に使う』のが税金から給料をもらっている官僚のたしなみ。戦略をどう立てるかが大事。清朝打倒の革命を支援したように、共産独裁体制打倒の戦いを支援すべし。」と語った。

          ○

本当に勉強になった。稲村氏の今後一層のご活躍を心から祈念する。

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