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2011年2月10日 (木)

違法行為をしたのは力士ではなく警察である

ある方から次のようなメールをいただきました。

             ◎

「今回の八百長事件、『八百長』は道義的倫理的には大問題ですが、法律違反ではありません。それをなぜ警察が文部科学省に御注進(告げ口)したのかわかりません。警察は法の番人であって、道義、倫理の番人ではないはずです。」

「今回の相撲協会の不祥事は、報道されている真偽に一喜一憂する前に重大な問題がある。今回の問題は、すべて検察の捜査資料に端を発しているにも拘わらず、検察が発表したものでないことである。それは、検察が昨年の野球賭博の捜査過程で消されたメールを証拠資料として復元したものであるが、『八百長疑惑』に関しては、不起訴の判断をしていたメール内容を、誰がマスコミに渡したのか、またはマスコミ関係者が検察から盗み出したのか。まことに不思議な出来事である。国会論戦で民主党の『詐欺政党体質』が、連日マスコミを賑わす、将にその時、国民の意識を反らすマスコミの謀略に思えてならないのだ。それは、そのメール内容に問題があるか否か以前に、昨年、警察の『国際テロリスト情報』が、漏洩したことと同等の不祥事なのである。
情報管理に焦点を当てると、このような杜撰な管理で、検察は個人の人権を守れるのか、甚だ疑問に思うのは小生だけではあるまい。まず問題にすべきは、原理原則が問われるのであり、メール内容の如何に関わらず、その情報を漏洩させた者は、sengoku38氏と同じように処罰されるべきであろ
う。」
            ◎

同感できる意見である。『読売新聞』二月二日号によると「大相撲の野球賭博事件で、警視庁が昨年7月に相撲部屋の一斉捜索で押収した力士の携帯電話から、昨年の春場所(3月)と夏場所(5月)で八百長相撲が行われていたことをうかがわせるメールが見つかっていたことが、捜査関係者への取材でわかった。」ということなのだから、捜査関係者即ち警察がメディアに捜査情報しかも個人の携帯通話履歴の内容を漏らしたのである。

警察は捜査の過程で入手した情報を、捜査目的以外に公開すべきではない。海保の職員がビデオを公開した事により罰せられたのだから、警察が八百長をしたとされる力士の携帯通話記録を捜査目的以外のために公開した事も罰せられるべきである。

八百長をしたとされる力士は人を殺したわけではない。国家を転覆させようとしたわけでもない。『憲法』で保障されている通信の秘密を犯し、捜査情報を漏洩するという重大なる違法行為をしたのは警察である。メディアは何故このことを問題にしないのか。簡単に言うと、警察は違法行為をしたが、八百長をしたとされる力士は違法行為をしていないということだ。

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