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2011年1月30日 (日)

『伊勢真一監督ヒューマンドキュメンタリー上映会』を観賞して

『伊勢真一監督ヒューマンドキュメンタリー四作品新春プレミアム上映会』では「ゆめみたか~愛は歌 田川律~(上映後トーク有)」と風のかたち-小児がんと仲間たちの10年』の二作品が上映された。

ゆめみたか~愛は歌 田川律~は、田川律という老音楽家の生き様というか日常のドキュメント。田川律という人のことは全く知らなかった。またそれほど有名なでもないらしい。伊勢真一監督によると「『有名でも何でもないワイみたいなジジイ撮ってどないすんの?』と本人は言うし、まわりの仲間もフィルムの無駄だから止めたほうがいいと言う。こんなことで映画など出来るわけがない・・・と。しかし、とても面白い作品が出来てしまった」とのこと。どこがどうというというわけでもないが確かに面白かった。

風のかたち-小児がんと仲間たちの10年』は、小児がんと闘う子供たちのドキュメント。十年間かけて記録されたものである。病気を克服し、社会の小児がんに対する偏見や差別を跳ね返そうともがく子ども達のことが描かれていた。亡くなっていく人もいるが、今は十人に八人は治癒するという。薬の副作用で髪の毛が抜けた子供痛々しい姿や、学校でいじめにあった子供の話は本当に気の毒であった。

小児がんの治療を乗り越え、水泳などスポーツで活躍する女性、二人の子供を出産し、自らの体験を若者たちに積極的に語る活動を行っている女性、自分の体験を生かしたいと看護士になった女性、高校生で白血病を発症後、骨髄移植を経て出産した女性、眼のがんで失明したが、何事にも積極的に挑戦する少年、病気と一生関わっていきたいと製薬会社に入社した青年の姿を見て本当に救われる心地がした。

この映画の制作に協力した一隅社の野口香織氏は、小生の小中学校の同級生である。大学時代は小生とは全く反対の立場で学生運動をしていた。卒業後、父上から受け継いだ専門新聞社を経営しつつ、色々な社会活動をしている。

今日は久しぶりに見ごたえのある映画を観賞することができた。

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