« 千駄木庵日乗一月二十七日 | トップページ | 民主党政権はチンピラの政治ごっこに見える »

2011年1月28日 (金)

『酒井抱一生誕250年 琳派芸術―光悦・宗達から江戸琳派―』展を見て

今日参観した『酒井抱一生誕250年 琳派芸術―光悦・宗達から江戸琳派―』展は、「桃山時代が終末する頃、その絢爛たる黄金文化を背景にして、優雅な琳派芸術が京に息吹をあげました。琳派の始祖と仰がれる本阿弥光悦や俵屋宗達らは、王朝時代の装飾美を豊かに翻案し、新時代の幕開けを告げる斬新な造形美を生み出しました。それは後世の京に生まれた尾形光琳や、江戸で活躍した酒井抱一らの新たな創造を促したのです。宗達が手懸けた金銀のきらびやかな装飾による和歌巻、扇面画、さらに大画面の草花金地屏風などを中心として、宗達が創始した華麗な装飾美と、奥行きある豊かな金地空間をご覧いただきます。琳派芸術の粋美の輝きを、どうぞご鑑賞ください。」(案内書)との趣旨で開催された。

「蓮下絵百人一首和歌断簡 本阿弥光悦」「紅白梅図屏風 伝尾形光琳」「太公望図屏風 尾形光琳」「禊図屏風 伝尾形光琳」「龍虎図 伝俵屋宗達」「白蓮図 酒井抱一」などを見る。

琳派は、桃山時代の俵屋宗達に始まり、尾形光琳・尾形乾山に引き継がれ、江戸時代後期の酒井抱一などに至る絵画・書・工芸にまたがる総合芸術である。大胆な構成と豊かな装飾性と色彩に満ちた芸術で、近代芸術にも大きな影響を与えた。徳川三百年の泰平といわれる時代に花開いた豪華絢爛たる美である。それまでの日本の美は、わび・さびの文化といわれるように、地味というか静寂さが主流であったが、琳派は新しい美の世界を開いたと言っていいと思う。色彩と生命力豊かな作品が多く伝尾形光琳の「紅白梅図屏風」という絵画や本阿弥光悦の書作品はその代表である。素晴らしい展覧会であった。

|

« 千駄木庵日乗一月二十七日 | トップページ | 民主党政権はチンピラの政治ごっこに見える »