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2010年12月22日 (水)

「呉竹會アジアフォーラム」の報告

十二月十六日に行なわれた「呉竹會アジアフォーラム」を報告します。

頭山興助呉竹会会長「国民に本当のことが知らされているのか不安。五一五事件・二二六事件の頃の世相に似ている。今の日本がアジアや世界でどのような位置にいるかを考えたい。私の祖父を尊敬していたある任侠の人が『パチンコ屋一軒の利権を奪われたら、それを取り返すには相手の本拠を命懸けで攻めなければ取り返すことはできない。領土も命懸けにならなければ取り返すことはできない』と言っていた。日本の置かれている危険な状況を国民が正しく認識しなければならない。今ならまだ間に合う。」

石破茂自民党政調会長「国会議員になって二十五年、防衛オタクと揶揄的に言われているが、私の防衛に関する知識程度は他の国の国会議員なら誰でも持っている。憲法・安保についての基本的考え方を確立していない人は政治家として意味がない。憲法・外交・安保・財政・教育は国会議員としてやらねばならぬこと。『集団的自衛権は持っているが行使できない』という誤った解釈を正したい。島根県の東半分が私の選挙区。日本海の向こうに怖い国があると言われて育った。北朝鮮をこの目で見たいと思った。二十年前に自民党・社会党・公明党の代表団に加わって北朝鮮を訪問した。マスゲームでは、『悪逆非道な日本軍を金日成将軍がいかにして打ち破ったか』をテーマにしていた。夜のオペラも同じテーマ。徹底した反日であり、徹底した個人崇拝、徹底したマインドコントロール。英才教育を受ける施設を見物したが、十二・三歳の女の子がオルガンを弾き、みんな同じ顔で笑った。この国はアジアや世界に対して必ず何かやらかすと直感した。その時から、防衛問題に関わった。私の思いは的中した。アメリカとソ連、東と西の力のバランスが大きな戦さのない状態を作っていた。バランスが崩壊した時に戦さが起こる。アメリカが何故八月六日と八月九日に原爆を落としたのかをきちんと認識すべし。第二次世界大戦後の世界はアメリカが支配すると宣言したのだ。ソ連の参戦によって戦争が終わったという形にしたくなかった。ウラニウム型の原爆を広島に、プルトニウム型の原爆を長崎に落として、この二つを持っていることを世界に示し、アメリカが日本を支配すると宣言した。レーガンは『ソ連は悪の帝国だから滅ぼさねばならぬ』と言った。ソ連の核ミサイルを無力化するミサイル防衛計画を作った。ソ連にはミサイル計画を可能にする経済力がなかった。アメリカだけが力を持ったら、あちこちに戦さが起こった。米韓合同演習に参加した韓国の揚陸艦は『独島』という名前。日本の国会議員で竹島が何故日本なのかを語れる人は少ない。韓国民の殆どは何故独島が韓国領なのかを語ることができる。戦争は経済格差も一因となる。湾岸戦争がその典型。人類が始まって以来テロはあった。有事法制をきちんとやらないと戦さになる。基盤的防衛構想も変えなければどうにもならない。集団的自衛権はどういう時に行使できるかを決めた法律をきちんと作らねばならない。」

続いて討論が行われた。登壇者の発言は次の通り。

小磯明都議会議員「韓国は対馬も自国領土と主張している。陸海空自衛隊が対馬に駐屯している。しかし、船もヘリコプターもない。銃に弾がない。中国は『国境線は奪い取るものだ』と思っている。一九五九年にチベットを侵略、一九六九年に中ソ国境紛争、一九七九年にベトナムと国境紛争、そして今日、尖閣問題が起こり、南シナ海で中国の侵略行為が進んでいる。国境及び離党を守る『振興法』が必要。李登輝先生は明確に『尖閣は日本領土』と言われた。香港に本部を持つ愛国同心会は北京から運投資金をもらっている。沖ノ鳥島も非常に重要。日本の排他的水域は世界第六位。沖ノ鳥島は大正九年に国際連盟により日本の委任統治領となった。昭和六年七月六日『内務省告示第百六十三号』により『沖ノ鳥島』と命名され、東京府笠原支庁に編入された。平成十六年に中国が日本に無断で周辺の海洋調査を進めた。領土・領海を守り抜くとともに海底資源獲得競争の時代に勝ち抜かねばならない。」

藤井厳喜氏「石垣市の仲間均市議が尖閣諸島の南小島に上陸した時、海保は妨害しなかった。帰って来た後も妨害はなし。九月七日の事件で海保の雰囲気が変わった。韓国で口蹄疫騒動が起こっている。韓国からの入国をストップすべし。今までの十倍以上の生産性のある石油を作る水生植物・藻が発見された。尖閣上陸に許可が必要になったのは、小泉内閣の時から。」

江崎道朗氏「沖縄に米海兵隊がいるだけでは抑止力にならない。日米共同訓練をしなければならない。中国政府はワシントンDCで『アジアの秩序・平和を守るのは日本ではなく中国である。アメリカは中国を立てるべきだ』というロビー活動をしている。しかるに日本は何もやっていない。『日本は中国の属国になることを決めた』ととらえている。日本人は完全に情報鎖国の中にいる。視野が狭い。尖閣海域で日本漁船は操業ができなくなりつつある。二百隻の中国船がやって来る。それに対して海保は四隻で対応する。物理的に取り締まりは無理。日本漁船は強化ステンレス製で十トン。中国漁船は鉄製で百五十トン。尖閣海域に漁をするのは中国のみ。海保の体制を整備し、大型巡視船を数多く早く配備すべし。領海侵犯に対して武器使用をしてはいけないという法律になっている。自衛隊の護衛艦は警戒監視しているが、領海侵犯されても何もできない。海保に知らせるのみ。香港の週刊誌は『来年の六月十七日に千隻の船で尖閣を包囲して韓国が竹島に奪ったように我々の尖閣を奪ってしまおう』と呼びかけ、世界華僑にカンパを求めている。」

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