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2010年11月27日 (土)

千駄木庵日乗十一月二十六日

朝、宿舎を出発。МOA美術館に赴く。「ルーシー・リー展」参観。「ルーシー・リー(1902-1995)は、20世紀を代表するイギリスの女性陶芸家です。ウィーンの裕福な家庭に生まれたルーシー・リーは、ウィーン工業美術学校で轆轤に魅了され、その後、数々の国際的な展覧会での受賞を重ね、作家としての地位を確立します。しかし、第二次大戦を避けるため亡命を余儀なくされ、ロンドンに居を移すと、以後およそ半世紀にわたり同地で制作を続けました。轆轤成形によるシンプルなフォルムと、長年の研究から得たさまざまな釉薬、掻き落としや象嵌などによる装飾が調和した多彩な作品は、時代や国境を越えて、今もなお多くの人々を魅了し続けています。…初期ウィーン時代から円熟期に至るルーシー・リーの創作の軌跡をたどる本展は、没後初の本格的な回顧展となります。 」(案内書)との趣旨で開かれた。

白釉青線文鉢・白釉青線文鉢・ボタン・ウェッジウッド社のためのカップ・線文円筒花器など実に多くの作品を見る。日本の陶磁器にと似た形のものも多かった。色彩がみごとであった。ルーシー・リーはユダヤ人なので、ナチスドイツの迫害から逃れるため、オーストリアからロンドンに亡命したという。

また、「国宝 色絵藤花文茶壺 野々村仁清」 「睡蓮 クロード・モネ」「阿弥陀如来立像」「聖観音菩薩立像」「聖徳太子像」「黄金の茶室(豊臣秀吉が天正14年、京都御所に組立式の黄金の座敷を運び、自ら茶を点じて、正親町天皇に献じた、その当時の諸記録に基づいた忠実な復元)なども見る。

そして、日本庭園を散策。紅葉が実に美しかった。また美術館からの海の眺めも素晴らしい。闘争的な原稿ばかり書いているので、美しい美術品・日本庭園・紅葉・海の眺めは小生の心をなぐさめてくれた。

美術館の創設者である世界救世教教祖・岡田茂吉氏に関する展示も見る。岡田氏は、大本教出身で、いわゆる「手かざし」信仰の元祖である。宗教家になる以前は、古物商をしておられた岡田氏が戦争直後の混乱期、売り食い生活を強いられた旧華族などが売りに出した美術品を買い集めたのが、この美術館の濫觴である。日本の美術品の海外流出を防いだとされる。美術館・庭園をめぐり、宗教の力の大きさを実感した。以前、世界救世教の外事対策委員長をしておられた故松本明重氏のことが思い出された。

МOA美術館正面

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日本庭園の紅葉

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美術館からの海の眺め

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