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2010年11月21日 (日)

自主防衛体制確立・対米自立とは、核武装である

『アジア問題懇話会』にて平松茂雄氏は次のように語った。

「尖閣列島は日本領土であり、中国に取られるのは大変なこと。しかし、尖閣だけ守れれば良いのではない。中国は尖閣に騒ぎを起こし、尖閣に目を引きつけておいて、西太平洋に進出しようとしている。点だけを見て全体の目を向けせないようにしている。

一九七三年に国連で『海洋法条約』の審議が開始されてから、陸上資源から海洋資源に目を向けるようになった。尖閣海域に一九六八年エカフェ(アジア極東経済委員会)の調査で海底に豊富な石油資源があるとわかった。周辺諸国が色めきたった。日本は七十年代に入って鉱区を設定した。台湾も韓国も北朝鮮も権利を持つと主張した。佐藤内閣の時、岸信介氏が特使になって日本と台湾は領土問題を棚上げして共同で資源開発を行うことにした。中国が『東シナ海は俺のもの。石油も俺のもの』と言い出した。

八〇年代になると中国は石油が出る所に当たりをつけてボーリングを始めた。九〇年代に石油開発が始まる。九〇年代後半に採掘施設建設。ヘリポートも作った。その施設のあるところは、中国海軍が西太平洋に出てくる通路。施設建設は軍事目的でもある。中国は七〇年代に南シナ海に出てきた。一〇年間で西沙・南沙を占拠した。国際法学者にはカリカリ亡者が多い。法律家ほどつきあいにくい人はいない。法律は正しくて人間は悪いと思っている。

中国軍人はアメリカ軍人に『将来、太平洋を中米で二等分しよう』と言った。また中国政府は『南シナ海は戦略的利益の核心』と言っている。南シナ海を核心にして西太平洋とインド洋に出て行こうとしている。中国は、日本は自分たちの支配下に入ると思っている。中国は森林を買い占めている。森林を買い占められると、水を中国から買うようになる。

自衛隊を正しく活躍させるには『憲法』を変えなければ駄目。自衛隊に存在感がないからコストガード(沿岸警備隊)たる海上保安庁がやってしまう。『憲法九条』が一番のネック。

アメリカが弱くなっているから中国が出てきている。日本はアメリカに全面的に依存すべきではない。六十年間『中国は、つぶれる』と言われてきたが、中国は強くなってきている。中国が何をしてきたかを洗い直すべし。日本の共産中国研究は、毛沢東と鄧小平を切り離しているところに最大の欠点がある。『経済成長したら中国は変わる』と保守の人も言っていたが、『むしろ経済成長したら始末が悪くなる』と私は言った。

毛沢東が核兵器を造った。世界は中国を認めた。北朝鮮も核兵器を造ったら、世界が認めた。内閣情報調査室のアジアに関する調査研究会議にオブザーバーとして出席していた一佐の人が『北朝鮮のような貧乏な国は核兵器なんか造れない』と言った。しかし北は核を造った。

日本も秘密裏に核兵器を造らねばならない。通常兵器より核兵器の方が安上がりで効果的。通常兵器は十年で性能が良くなり更新しなければならない。価格も上がる。アメリカは毛沢東の核兵器造りをつぶせなかった。造った方が勝ち。核兵器を造れば、通常兵器に今ほど金をかけなくても済む。

自衛隊は陸上主体を見直して、敵が上陸する前に阻止するために核兵器を持つべし。わが国が核を持てないならアメリカに頼るしかない。しかしアメリカが傾いているのは事実。このままにしておくことはできない。南西の自衛隊を強化すべし。」

             ○

私はこれまで何人もの自衛隊関係の軍事問題の専門家の話を聞いたが、皆さん日本の核武装には否定的だった。自衛隊・防衛庁出身者で核武装推進論を唱えるのを聞いたのは平松氏が初めてである。たしかに共産支那も北朝鮮も「崩壊する」と言われ続けてきたが、いまだに崩壊しないばかりか、核兵器を背景にますます傍若無人になってきている。我が国はこの二つの凶悪な国と対峙しているのだ。共産品は北朝鮮とその本質は何ら変わりはない。私は、軍事問題は全く素人だが、「自主防衛体制確立」「対米自立」とは、核武装以外にあり得ない。

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