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2010年9月 5日 (日)

日本は共産支那にいかに対峙すべきか

『アジア問題懇話会』における中嶋嶺雄氏の講演で印象に残った話は次の通り。

「五月から六月にかけて訪中した。ハルピン工業大学で講演した。東北地方で最も大規模な吉林大学も訪問した。東北地方は日本語ブームで、日本に対してかなりの親近感を抱いている。

長春では川島芳子生存説が実証されつつある。川島芳子は、父親の粛親王と親しかった川島浪速の養女となり日本に来た。川島浪速は、私の故郷の信州松本藩士であり、私の母校・外国語学校支那語科で中国語を学んだ。川島浪速は北清事変の後、ドイツ軍による故宮公園攻撃を中止させた。川島芳子は一九四八年奸漢として処刑されたことになっている。川島浪速と芳子は松本市の正鱗寺にある川島家の墓に葬られた。川島芳子は生きていたという確信が私にはある。長春で十二年間生きていたと思われる。中国当局のトップが彼女を利用しようとして生存させた。銃殺されたのは身替り。

ハルピン工業大学は、東京工業大學と提携している。東工大の三倍の規模があり、世界のテクノロジーを集めている。アフリカからの留学生が多い。

日本が二十年間停滞している間に中国は成長。GDPは日本より大きくなった。しかし、一人あたりのGDPは日本の方がはるかに大きい。日本のODAでつくられた空港が日本の空港より大きくなっている。

今回の訪中で日本の立ち遅れがよく分かった。世界が変わり、中国が変わったが、日本が変われないという深刻な事態になっている。

米中新冷戦状況が持続的に深刻になるのではないか。アジアにはまだ冷戦が残っている。中国の改革開放は冷戦下の戦術であることを認識すべし。日本の政治が停滞している間に、日本近海には軍事的変化が次々起こった。

台湾の民進党は権力を取ったことがなかったので、権力を取った後権力のうまみを覚えて腐敗した。

今の日本は政治の混迷以上に政治に哲学がない。憲法問題を議論しなくなった。政界再編も本来は憲法をどうするかで議論しなければならない。根本問題を避けている。日本は内側から崩壊しつつある。輿石が当選し、文科省も内側からかなり崩れている。

去年の国慶節の報道で、江沢民の写真が胡錦濤の右側に出ていた。保守派の影響力が残っている。中国はそう簡単に崩壊しない。抑圧統治システムが確立している。覇権的中国がしばらく続く。中国の経済侵略が日本に上陸し始めている。」

出席した元外交官曰く。「日本にも、アメリカのような『台湾関係法』を作れという意見があるが、アメリカの『台湾関係法』にある『武器供与をして台湾を守る』ということ以外は日本でも既にできている。『日米安保』で中国を牽制するのが常道。中国が台湾に何かをしようとした時、日本とアメリカを相手にしなければならないとなると、中国は考えてしまう。」

          ○

昨日も書いたが、共産支那にどう対峙するかが、今日の日本の最大の外交問題である。「同じアジア人だから、戦争で迷惑をかけたから、同文同種だから、日本は中国から多くのことを学んだから、日本は、中国と友好関係を保たねばならない。」という意見は間違いである。

アジア人同士だから、どんなことがあっても仲良くしなければならないなどということはあり得ない。戦うべき時には戦わねばならない。過去の歴史問題を日中関係の前提にするということは危険である。第一、日本は大陸を一方的にそして理不尽に侵略したわけではない。大陸進出は止むを得ざるものがあった。日本人と支那人が同文同種というのは全く架空の話、大嘘である。日本語と支那語は全く異なる。

日本は古代において文化・文明で支那から学んだが、近代以降には、支那が日本から学んだのだ。日本のみが恩恵を受けたわけではない。そして「日中国交樹立」以後、日本は共産支那の発展にどれだけ貢献し寄与したはかり知れない。しかるにも共産支那は何かというと過去の歴史問題を持ち出して、内政干渉を行い、日本を責め苛んでくる。こんなことは絶対に許されない。

日本民族は、漢民族をいたずらに敵視する必要はないだろう。しかし、支那が日本にどんなに軍事的恫喝を行っても、主権を侵害しても、内政干渉をしても、何にも文句も言えないという今日の外交は絶対に是正すべきである。そんな事が「日中友好」であろうはすがない。

民主党代表選において、菅直人も、小沢一郎も、対支那外交という今日最も重大な問題について、一切語らない。どっちが総理になっても、対支那土下座外交は変わらないということである。そして、日本は支那の属国への道を歩むのだ。そんなことは真っ平御免である。

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