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2010年8月29日 (日)

憲法懇話会で勉強したこと

今日の『憲法懇話会』での研究発表のテーマは「表現の哲理から見た基本的人権の保障とその限界」というもので、まことに難しい内容のものであった。

研究発表担当者の高乗智之氏は「表現の哲理には、表現帰一関係・相待関係(相対関係に非ず)・発現対立全部対部分・個対個前部相対(相待のあらず)がある。」「臣民は皇国の奉公人にして立国法によりすでに自由独立する権利義務を有す。立国法は国家により定まる法にして、立国法によりて国家あり。天皇は、立国法を創始し給ども、立国法によりて天皇たらせ給ふ。この立国法によりて確定せられつつあるものが臣民の自由独立なり」「普遍我は各個人に共通なる生命でもなく又単に各個人の集合でもなく、各個人の根柢たる普遍力であり、其本来の一心である」ということを述べた。まことに難解である。

なお、出席者の意見で印象に残ったのは次の通り。

「アトム化した個人は限りなく自由という意見がある。個々人が独立して自由に行動すると無政府状態に陥ってかえって個人の命が危険になる。」「国家権力は、人権と人権の衝突を調節する役割を果たすに過ぎない」「法律による人権制約を全て違憲とするのは誤り。」「象徴侮辱罪を制定し、天皇を侮辱した者には過重な罪科を課すべし。」「国家の様々な矛盾を是正するために国家に権力を持たせる。」

小生は「古代以来、わが国における権力の正統性は、天皇より発する。江戸時代の最高権力者の征夷大将軍は、天皇の任命による。明治期以後の内閣総理大臣も、天皇の任命による。古代の太政官も然り」という意見を述べた。

ともかく憲法論議というのは難しい。しかし、なかなか勉強になるし、思考力の訓練にもなるのではないかと思う。

         

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