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2010年8月28日 (土)

『日本美術のヴィーナス──浮世絵と近代美人画』展を鑑賞して思う

出光美術館で開催中の『日本美術のヴィーナス──浮世絵と近代美人画』展は、「日本絵画に描きつがれてきた女性の姿に焦点を当てます。とりわけ、江戸時代以降に生まれた「美人画」について、時代に応じた美意識の変遷をたどる一方で、変わることのない女性の美の魅力を探ろうとするものです。日本絵画の歴史において、美しい女性の姿をひとつの画題として定着させた浮世絵美人画。…現世の女性を神仏になぞらえる趣向“見立て”によって立ちあらわれる、聖なる存在としての女性のイメージ―。そのような女性の美しさに対する真摯な憧れがいっそう強くあらわれた絵画ジャンルとして、明治時代以降の「美人画」をとらえます。浮世絵に人物の型や画題の範を求めた近代の画家たちは、浮世絵師たちがはやくに予見していた女性の美質を汲み上げ、軽やかに変奏させた感があります。女性の清廉美がひときわ純化された様相を、透き通るように瑞々しい色彩と流麗な筆づかいに求めます。」(案内書)との趣旨が開催された。

普賢菩薩騎象図(鎌倉時代)、喜多川歌麿の傑作「更衣美人図」(重要文化財)、北野恒富「戯れ」、鏑木清方「墨田河舟遊」、上村松園「青葉」、小杉放庵「天のうづめの命」などを見る。

浮世絵の美人は、長い顔でおちょぼ口なのが特徴。江戸期にはこういう顔が美人とされただろうが、やや誇張もあると思われる。美人画はやはり女流画家の上村松園の作品が良い。顔形だけでなく、身につけている物や背景なども本当に美しい。小杉放庵の「天のうづめの命」は、戦後、国民を鼓舞するために描かれた作品だが、モデルは、その頃「東京ブギ」を歌った笠置シズ子である。

小生は、本物の美人ももちろん好きなのであるが、絵画の美人も大好きである。理想化されているし、永遠にその美は衰えることはない。特に上村松園の美人画はそうである。

この展覧会では、女性として描かれている普賢菩薩騎象図と二体の観世音菩薩像が展示されていた。日本は観音信仰が盛んである。全国のお寺や美術館に安置されている仏像の半数は観音様ではなかろうか。また皇祖天照大神は、女性神である。日本人は、支那思想が入って来るまでは、女性蔑視の思想は微塵もなく、むしろ、女性崇拝の民族であったと思われる。

出光美術館の休憩室からは、真正面に皇居桜田門が見える。また楠公像も見える。

          ○

一両日のテレビニュースは、民主党代表選を報じている。小沢一郎氏そして小沢側近議員という人たちは、どうも人相が悪い。山岡賢次氏はその代表格であるが、大変失礼だが女性議員まで人相が悪い。「美人画」の展覧会を見て来たから余計そう思うのだろうか。菅直人氏は、「小沢氏には権力は握らせない」と語ったという。この一点に関しては私もまったく同感である。もっとも菅氏にも権力を握っていて欲しくないけれども…。私はこの代表選は、どっちが勝っても民主党は分裂すると見ている。またそれを期待している。

話は変わるが、蜷川正大氏のブログに「読みかけの本が家にある時は、新妻が待っていているような気になる」と書かれてあった。となると、小生などは、十数人の新妻が家で待っているということである。有難き幸せである。

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