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2010年8月31日 (火)

東アジア共同体・民主党の混乱・鳩山の友愛精神

「東アジア共同体」などというのはまことに危険である。日本・南北朝鮮・支那・東南アジア諸国と、軍事的・政治的に「運命を共にする」などということも全くと言って良いほどあり得ない。東アジアには朝鮮半島・台湾海峡などで軍事的緊張・安全保障上の不安がある。これを解消することが、政治的協調の前提である。しかし、これはきわめて困難である。たとえ軍事的緊張が無くなったとしても、東アジアで「運命共同体」を形成することは難しい。

東アジアにおいても大陸国家と半島国家・海洋国家とに分けられる。支那は大陸国家であり、朝鮮は半島国家であり、日本や東南アジア各国は海洋国家である。戦争が起こる確率が高いのは、半島国家である。大陸国家・半島国家・海洋国家が「共同体」を形成することは不可能である。 

こんなことは、誰でもわかることだと思うのだが、そうではないらしい。学者・評論家・政治家・官僚に「東アジア共同体」を真剣に考えている人がいるのだ。まことに不思議と言わざるを得ない。

政治家では、鳩山由紀夫前総理がその代表格なのだが、この人は、言うことがコロコロ変わる。選挙に負けた直後は、「政界を引退する」などと言っていたのに、昨日今日は、「トロイカ体制に戻す」などと言って、自己の権力維持を言いだしている。

トロイカ体制になろうと、菅直人体制になろうと、小沢一郎体制になろうと、民主党に「挙党体制」が構築されることは不可能である。かつて西村眞悟氏が言っていた通り、「民主党は難民キャンプ」なのである。また、よく言われるように「選挙互助組織」にすぎないのである。一致結束などということはできない。

明日、一時的な弥縫策が出されても、民主党の事実上の分裂状態はますます加速されるであろう。小沢と反小沢の対立は、コロコロ言うことが変わる鳩山では解消することはできない。党内の融和さえ実行できない鳩山の「友愛精神」などというものがいかに良い加減であるかが分かる。そんな「友愛精神」で「東アジア共同体」を形成しようなどというのは、東アジアを混乱に導く導火線である。

ともかく、民主党化が政権を維持することは日本を亡国へと歩ましめることとなる。

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