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2010年8月 7日 (土)

菅直人氏と長州

菅直人氏は、長州出身であるという。山口県宇部市生まれだとのこと。本籍は岡山県だとのことだから、厳密に言うと長州人とすることはできないだろう。しかし、ご本人は、髙杉晋作を尊敬していると言い、自分の内閣を「奇兵隊内閣」などと言っている。

長州は、言うまでもなく、薩摩と共に明治維新断行の推進力になった藩である。そして、吉田松陰先生をはじめ前原一誠・久坂玄瑞・髙杉晋作など維新変革のために命を捧げた人々が多数いる。

維新後、長州出身者が権力の中枢を掌握した。伊藤博文・山縣有朋・井上馨などがそういう人たちである。山縣・井上の二人は貪官汚吏の権化といわれた。山縣有朋は松陰先生の弟子であるが、「武蔵の野辺に朽ちる」どころか、武蔵の野辺の目白などに大豪邸を建設した。

また、野坂参三・宮本顕治という日本共産党の指導者も長州出身である。この二人は、共産党内部の熾烈な権力闘争に打ち勝って長い間最高指導者の地位を分かち合っていた。しかし二人とも、同志を死地に追いやった。

長州に限らず、何処の出身者であっても、立派な人とそうでない人がいる。したがって、こんなことを書いても意味が無いのかもしれない。しかし、長州出身者が、近代日本で大きな位置を占めて来たことは事実である。

菅直人氏が、松陰先生などの如く尊皇攘夷の精神を体して國のために身を捧げる政治家となるか。井上馨の如く貪官汚吏となるか。はたまた野坂・宮本のように「天皇制打倒」の革命を目指すのか。今後を注視したい。

私は、国会における平沢勝栄氏の対する答弁などを見て、菅氏のずる賢さという面が目について仕方が無いのである。

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