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2010年7月 3日 (土)

韓国の『反日』について

『伝統と革新』の編集の仕事で、日韓併合と東アジア共同体をテーマにした原稿を読んでいる。韓国の元軍人の方の「日韓関係論」がとても勉強になった。韓国人はすべて『反日』というわけでは決してない。日本統治時代を経験した人に『親日』が多いというのは厳然とした事実である。戦後世代は、反日教育を受けているから、どうしても『反日』になってしまう人が多い。しかしそれも全部が全部というわけではない。呉善花さんは戦後世代である。

私はこれまで、十数回韓国を訪問しているが、会った人から「反日感情」をぶつけられたことは一回もない。勿論、私が韓国で会った人は、我々を招待した人とか、歓迎してくれる人たちが多いのだから、それは当然である。したがって、そういう経験をしたからと言って、韓国の人々に反日感情が無いとか希薄だと言うことはできない。しかしあれだけ反日デモが起ったり、反日報道などが繰り返されているにしては、日本人に対する対応は実に柔らかいという印象を持った。

随分前のことだが、何かの問題で、反日デモが起こり、日本人はタクシーに乗せてくれないとか、喫茶店に入れてくれないなどと報道されていた時期にソウルに行ったのだが、全くそういうことはなかった。それどころか、私の泊まったホテルの玄関で、韓国人のタクシー運転手同士が日本人客を奪い合って喧嘩をしていた。

また、李方子妃殿下の墓参団(名越二荒之助団長)の一員として韓国を訪問した時、三・一独立運動事件発祥の地であるソウルのパゴダ公園に行った。日本軍と韓国民衆が戦っている場面が彫られたレリーフや記念碑などがあった。三十人近くの日本人がバスに乗ってその公園に入って行った。東京で言えば日比谷公園のような所なので、老人たちが日向ぼっこをしていた。何か文句を言われるか、石でもぶつけられるかと思ったら、全く逆で、「日本の方々ですか。よく来てくれました」と言って握手を求めてきた。これには本当にびっくりした。

また、韓国の音楽家とお会いした時、私の浅い知識で「日本の演歌は韓国民謡の影響なのですね」と言ったら、「とんでもない。韓国の西洋音楽はすべて日本から学んだのです」と言われた。

日本と韓国とは歴史問題・領土問題で対立関係にある。日本は韓国の理不尽な要求や、内政干渉に屈服してはならない。また、日本に永住する在日韓国人に「地方参政権」を与えることもあってはならない。しかし、お互いによく理解することは必要である。とくに近代における「日韓併合」の必然性と「日韓併合」によって韓国・朝鮮が近代化を遂げたという事実を韓国の人々、特に戦後世代の人々に正しく認識してもらう必要がある。

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