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2010年6月17日 (木)

自民党は真正保守の姿勢を明確にせよ

加瀬英明氏の講義で印象残ったことを記す。

「政策通と言っても、国防を論じないのは駄目。与謝野・菅・谷垣三氏はそのことが共通している。民主党が落ち込んでも、自民党の支持率が上がらないのは、国防・教育を語らないから。民主党は第二自民党になる。

菅政権は、外国人参政権と夫婦別姓を強行する危険あり。菅直人は、信念左翼ではなく、権力亡者のオポチュニスト。しかし、『習い性』は左翼だから危険。

『人民中国』は節操がない。トクになることは何でもする。鳩山辞任の時、私はワシントンにいた。『ワシントンポスト』は鳩山辞任を八面でベタ記事扱いだった。ワシントンでは日本の存在感が希薄になっている。明治に内閣制度が出来てから最悪の内閣が鳩山内閣だった。このままでは失われた三十年になる。

『生活第一』のスローガンで民主党は去年の総選挙で圧勝した。財政赤字・借金を抱えているのに、ばら撒きをやっている。日本は国力を失う。鳩山内閣は日本の凋落に拍車をかけた。

日本が陥没する大きな理由は、法人税と所得税が高いから。消費税を毎年一%づつ上げるというのが私の提案。何よりも大切なのは国防と教育。

沖縄に米軍は二万二千人いるのに、自衛隊は二千人しかいない。これは異常。今の日本にとって、『日本国憲法』よりも『日米安保』の方が大切。中国と対等に口がきけるのは、アメリカが後ろにいるから。首相・外相・官房長官が軍事について何も知らない。『学べば学ぶほど海兵隊の抑止力が必要なことが分かった』と言って、自民党内閣の日米合意に戻さざるを得なかった。ヘリコプターは海兵隊の乗り物。徳之島では遠すぎる。消防署から三キロから五キロも離れたところに消防車を置くようなもの。桟橋方式は爆撃されたら修復できない。

民主党議員に殆どが軍事問題に知識も関心もない。日本の独立を守っているのは『日米安保』。戦後の学校教育は軍事を教えていない。民主党に参院選で鉄槌を下さないと、明日の日本はない。

明治時代になった時。日本の人口の八%が武家。九二%が百姓町人。日本が近代化に成功したのは武士のみならず庶民が素晴らしかったから。武士道精神は百姓町民も持っていた。『商』を倫理に高めたのは日本のみ。暖簾を神聖なものと考え、暖簾を汚すようなことはしなかった。暖簾を神棚に供え切り火をした。

沖縄の地上戦で死んだ人より、東京大空襲で死んだ人の方が多い」。

            ○

とても勉強になった。特に、『商』を道徳にしたのは日本のみというお話に共感した。ただし、マックスウェーバーやアメリカの光明思想(ウイリアムジェイムズなど)にはそういう思想があったように思う。しかし勤勉の美徳は説いたが、日本の江戸時代の学者のような商いを「道」と考える思想ではなかった。

谷垣氏は総理になったら、靖国神社参拝はしないだろう。また、野に下ってから急に靖国神社に参拝しても、何を今更という感じである。菅直人氏も靖国神社に参拝したと言っている。谷垣内閣になっても国防や外交も菅直人と大差はない姿勢になるのではないか。菅直人も「日米基軸」と言っている。

しかし、菅直人の本質は左翼である。日本國體に関する考え、国家観、皇室に対する姿勢は、基本的におかしい。私は菅直人氏は、『天皇制否定』論者であると考えている。ゆえに比較の問題として、やはり民主党政権よりは自民党政権の方がましだ。自民党が今為すべきことは、真正保守に回帰することである。そうしなければ、第二自民党=民主党に政権を奪われたままになる。反民主の小政党が乱立しているのも困ったことである。『真正保守』とは、現状維持・戦後体制擁護ではなく、「天皇国日本・真正日本」の回復による現状変革ということである。

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