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2010年6月30日 (水)

三の丸尚蔵館を参観して

今日、三の丸尚蔵館で参観した「五〇回展覧会・花ひらく個性,作家の時代-大正・昭和初期の美術工芸」 展は、「当館は,平成511月の開館以来,年に4回の企画展覧会を基本にして,これまで様々な視点から収蔵品を紹介してきました。その第50回目の節目となる本展では,当館で展示する機会の少なかった大正から昭和初期に制作された日本画,彫刻,工芸の優品を選んで紹介いたします。大正から昭和初期にかけては,在野の美術団体が数多く結成されて作家たちが独自に発表の場を設けるなど,美術界に新たな動きが見られました。それぞれの作家が個々の表現を模索して制作に打ち込み,個性的で多彩な作品が花ひらくように次々と生み出された時代でした。そのような背景の中,皇室の御下命や,あるいは御慶事のお祝いの品などとして献上する作品を依頼された作家たちは,伝統を意識しながらも,独自の新しい表現,装飾美を追求しました。また,皇室では美術の奨励のため,当時開催されていた官設の美術展覧会をはじめとする様々な展覧会において出品作を数多くお買上げになりました。お買上げ作品の中には発表時より高い評価を受け,各作家の代表作として位置づけられる名品も含まれています。

皇室に伝えられたこれらの大正・昭和初期の作品を通して,この時代に活躍した作家たちの,それぞれ魅力ある個性に触れていただければ幸いです。』(案内書)との趣旨で開催された。

横山大観作「鸜鵒」(くよく)、河井寬次郎作「紫紅四耳壺」、堂本印象作「松鶴佳色」、土田麦僊作「罌粟」高村光雲作「鹿置物」、各務鑛三作「花紋硝子花瓶」などを観る。どれも精魂こめて創作された作品ばかりで見事なものであった。大観の作品には「臣 横山秀麿」という署名がなされていた。「秀麿」とは大観の本名である。大観は尊皇心篤い人であったことが分かる。

わが国の文化は、和歌をはじめとした文芸はもちろん、絵画・彫刻・建築・工芸品など全てが、太古以来、朝廷・皇室を中心として継承され、発展してきた。これは疑いのない事実である。

三の丸尚蔵館を参観した後、東御苑を散策させていただいた。緑が実に美しかった。また、せせらぎが流れていた。昭和天皇様の御発意で造園されたと承る雑木林を歩むと、自然を慈しまれた先帝陛下の大御心が偲ばれた。この林を歩む度に、先帝陛下の深い仁慈の大御心に包まれる思いがする。

先帝の慈愛のみ心偲びつつ御苑をへめぐることの嬉しさ

大観の尊皇心を偲びつつ見事なる絵を見つめてゐたり

美しき緑の苑を歩みつつ日の本に生まれし幸を思へり

東御苑の庭園

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東御苑の林

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東御苑の紫陽花

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