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2010年5月 4日 (火)

『第四十一回新しい憲法をつくる国民大会』

『第四十一回新しい憲法をつくる国民大会』の登壇者の印象に残った発言を記す。

清原淳平新しい憲法をつくる国民会議会長代行「平成二年より、失われた二十年といわれている。経済が停滞し、国民一人当たり七百万円の借金を背負っている。学力・国際競争力・技術力も低下している。自由民主体制は堅持しつつ根本的見直しをするべし。国のあり方・安保体制のあり方・司法の在り方が記されている憲法を根本的に改正する必要がある。法は制定された時点でストップする。時代は大変なスピードで変化し進歩する。そこでギャップが生じる。民主党のリーダーたちは改憲論者。鳩山総理も小沢幹事長も改憲草案を作っている。何故民主党政権は改憲に踏み出さないのか」

竹田恒泰氏「第一条はわが国の国柄の根本を指し示すもの。小沢一郎は、天皇は政府の操り人形のような発言をした。皇室は国益のぶつかり合いである外交は行わない。皇室は国際親善を行われる。何処かの國を特別扱いされない。中国だけを特別扱いをしたのは憲法違反。我が國體は、天皇と国民の結びつきにある。ヨーロッパは国王と国民は対立関係にある。わが国は古墳時代から、大きな内戦は無かった。天皇主権の『主権』と、国民主権の『主権』とは意味が異なる。天皇主権は権威。国民主権は権力。この二つが一緒になると主権が発動される。天皇は権力を行使する御存在ではなかった。天皇不親政の原則は貫徹されている。天皇の御存在によって日本の政治は安定的になる。天皇主権から国民主權に変ったということはない。戦前が天皇主権と言うのなら戦後も天皇主権、戦前が国民主権と言うのなら戦後の国民主権。代表と代表されるものは同質。象徴と象徴されるものは異質。ニキビは青春の象徴。桜は春の象徴。天皇は日本の象徴。統治とはシラスであり、支配ではない。シラスとは、天皇が御存在あそばされることによって国のことをお知りになり統合されるということ。『帝国憲法』第一条と『現行憲法』第一条は同じことを言っている。学生に『天皇は何故偉いのか』と問われたら、『天皇は偉いのではなく尊いのだ』と答える。天皇は言葉で説明できる御存在ではない。天皇の昼間のお姿は政治向き。夜のお姿は神事向き。天皇にとって一番大切なのは国民。歴代の天皇は全てこういう御心であった。国会議員全員がいなくなっても、天皇さえ存在すればわが国は大丈夫」。

高乗正臣平成国際大学教授「政権交代後初めての憲法記念日。民主党も自民党もバラマキを競うのではなく、憲法改正にかける気概を見せて欲しい。宮沢俊義が戦後の憲法学界をリード。それが国家論の不在、人権絶対の風潮となった。民主党政権下で、『外国人参政権』が付与されようとしている。これは国家を危うくする。参政権はいわゆる天賦人権ではない。国家と運命を共にする国民の権利が参政権。国防の義務とリンクしたもの。国家存亡の危機に命を国に捧げる者にだけ与えられる権利。わが国と運命を共にしない外国籍の人に政治的権利を与えることは出来ない。小沢・鳩山が妙に熱心なのは不思議。国と地方の政治は別という意見があるが、普天間問題一つをとっても、国の安全と地方政治は表裏一体。選挙権と被選挙權も表裏一体。」

平沢勝栄衆院議員「『朝まで生テレビ』で社民党の議員は『天皇制は民営化したらいい』と言った。社民党が護憲を言うのはまやかし。国民投票法が五月十八日に施行される。しかし具体的なことは何も準備していない。民主党の『マニフェスト』に『自由闊達な憲法論議を行う』と書いてあっても何もやらない。社民党と組んでいるから身動きがとれない。日本にふさわしい憲法をつくるべし。」

中川雅治参院議員「国会では、憲法改正論議がなされていない。自民党には憲法改正推進本部がある。民主党は、子供手当のようなばらまき、外国人参政権のような国を危うくする法案に熱心で、憲法改正は素通り。国民投票法が五月十八日に施行されるのに国会の憲法審査会が動いていない。一九五七年に、政府に憲法調査会が出来て、憲法論議が高まったが、両論併記で終わってしまった。六〇年代・七〇年代は、閣僚が改憲を口にすると首になった。私は昭和四十四年に東大卒。町村信孝氏・早川忠孝氏などと共に良識ある学生を組織して大学当局と交渉し、正常化した。鳩山内閣閣僚には、当時の全共闘やそのシンパが何人もいる。政策スタッフにもいる。『夫婦別姓』は日本の家制度を破壊してやろうということ。民主党内閣にまともな憲法論議が出来るわけがない。憲法論議を盛り上げていきたい。」

小野次郎前衆院議員「安保・外交・治安・経済に力を入れるのがみんなの党の党是。国のあり方をどうするかは政府がリーダーシップを取らねばならない。法律・憲法は守らねばならない。そのためには私たちが正しいと思う内容にしなければならない。国民主権・平和主義・人権は守らねばならない。多くの国民が賛成するところから改正していけばいい。」

秋元司参院議員「憲法改正の基本は立憲主義。時代に合わなくなったところは変えることが立憲政治をダイナミックにする。改正手続きを緩和せよ。憲法裁判所を作るべし。これまで経済優先で来たので、日本国の統治のあり方を議論してこなかった。安保も良好とは言えない。世界に日本とはどういう國かを発信するためにも憲法改正が必要」。

            ○

この大会には、数年前までは、民主党所属議員も藤井裕久・中山義活・平野貞夫氏など何人かが参加した。この二、三年、一人も参加しなくなった。これは小沢一郎の方針であろう。今日の『テレビタックル』で小池百合子さんが、「小沢氏は国家基本問題まで政局に利用する」と言っていたが、全くその通りである。

今日、出席した議員は、憲法問題に取り組む姿勢を持つ人なのであろうが、「國體論」「天皇・皇室」について論ずる人がすくなかったのは残念であった。

『国民主権』についての竹田恒泰氏のご見解は、じっくりと勉強させていただきたい。

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