« 千駄木庵日乗五月十六日 | トップページ | 千駄木庵日乗五月十七日 »

2010年5月17日 (月)

川村純彦元海将補の講演を聞いて

『台湾研究フォーラム定例会』において川村純彦元海将補は次のように語った。

「中国は独裁国家であり、法治国家ではない。十三億の国民を持って発展し続けている。『後発国家だ』と言っている。後発国家は既存の秩序を壊していくほかはない。現状打破勢力。内陸部はロシア・インドに接していてこれ以上国境を広げられない。出るところは海しかない。中国は二十一世紀前半の最大の災厄になる。無理に無理を重ねる。軍拡は中国共産党が崩壊するまで続く。そのために出るところは海しかない。

毛沢東は敵を中に引き込んで人民の海の中で殲滅するという人民戦争論を唱えた。一九七九年の『懲罰を加える』と言って行なったベトナム侵攻で返り討ちに遭いほうほうの体で逃げて来た。そこで鄧小平は『近海積極防衛戦略』と言う新しい戦略を立てた。第一列島線で徹底的な守りを固める戦略。この目標は達成した。米第七艦隊もうっかり入って行けない状況になりつつある。四月に出てきた中国艦隊は第二列島線の防衛を行うため。日米関係が悪くなった時期に出て来た。新華社は『軍事訓練のほかに、宣伝線・心理戦・法律戦の三つをやった』と言った。

中国の『領海法』は国内法であり国際的効果なし。しかし、尖閣も台湾も中国の領土だと繰り返し主張し、心理的に屈服させようとしている。

中国は『沖の鳥島は岩礁だから、二百カイリの排他的経済水域は発生しない』と言っている。南シナ海では、岩礁の上に掘立小屋を作り中国の領土だと言っている。南シナ海は中国の海になってしまった。アキノ大統領の時に米軍の駐留を認めなくしたら、その翌年にフィリッピンが領有権を主張していた岩礁穂奪った。第二列島線の内側に沖ノ鳥島がある。

後発国家である中国はまともな戦略では戦えない。だから潜水艦を重視している。そして弾道ミサイルを使って米空母を攻撃しようとしている。東風二一号が届く距離は第二防衛線まで。日本攻撃にも都合が良い。中国海軍は台独阻止・第一列島線の防衛・海洋権益の防衛を任務としている。日本は尖閣に巡視船しか配備していない。海上保安庁は国内治安維持が任務。政府は自衛隊を使わない。

中国のエネルギー資源は中東から運搬する。中国の海上運搬手段は、日本の自衛隊によって何時でも止めることができる。アメリカから『中国の全都市を核兵器によって破壊する』と言われれば中国はどうしようもない。中国はチンケな空母を造っている。この空母では第一列島線の外には出ることができない。潜水艦に頼ろうとしている。中国の空母と潜水艦のレベルは低い。有事に中国の潜水艦が出てきたら、海上自衛隊に追い回される。海上での補給能力なし。有事になって出てくることができるような海軍ではない。わが国の潜水艦への攻撃能力なし。日本は世界第二位の潜水艦能力を持つ。中国に外洋行動能力は殆どない。

台湾に対して、ミサイル攻撃と空爆をやれば台湾が手を挙げる可能性あり、封鎖もできる。特殊部隊の潜入もできる。しかし、核攻撃も空爆も成功しない。封鎖も台湾の東側の海域では出来ない。台湾武力侵攻は百万の兵力が必要。どうやって運ぶのか。補給路を断たれたら終わり。

中国の最終的狙いはアジア太平洋での覇権。日米合同訓練を東シナ海・南シナ海で行うべし。対潜水艦作戦や上陸阻止訓練をすべし。集団的自衛権行使を示すだけで大変な抑止力になる。機密保護法の無い国は一流国家とは言えない。尖閣に自衛隊の部隊を配備すべし。『國體』『安保』『国防』という三本の柱しっかり立てなければならない。」と語った。

           ○

まことに胸のすくような講演であった。また、勉強になった。あまり支那を恐れてしまってはならない。しかし、油断してはならない。ともかく、アメリカとの軍事同盟を強化しつつ、自主防衛体制をしっかりと確立すべきである。そのためには、沖縄県民には大いに協力してもらわねばならない。これは、犠牲にするとか、差別するということではない、地理的・地政学的にどうしようもないことなのである。また、尖閣に自衛隊基地を早急に建設するべきである。社民という侵略国家の手先のような政党と連立を組んでいる民主党を一刻も早く政権から放逐すべきである。『國體』『安保』『国防』という三つの柱を根底から脅かす民主党政権を打倒しなければならない。

|

« 千駄木庵日乗五月十六日 | トップページ | 千駄木庵日乗五月十七日 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121949/48379746

この記事へのトラックバック一覧です: 川村純彦元海将補の講演を聞いて:

« 千駄木庵日乗五月十六日 | トップページ | 千駄木庵日乗五月十七日 »