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2010年5月 9日 (日)

本多周爾氏の講演を聞いて

『日台関係研究会』における本多周爾武蔵野学院大学教授の講演で印象に残ったことを記す。

「台湾はメディアの圧力で民主化されたのではない。民主主義・自由の証しはプレスの自由。今の台湾には健全なジャーナリズムがある。

メディアには、『中華民国化』と『台湾化』という二つの流れがある。国民党政治の正当化とあらゆる面での中国化が『中華民国化』。政治・文化・言語などで台湾の独自性を守り発揮させるのが『台湾化』。台湾のメディアは、この二つの影響を受け揺れ動いて来た。民衆の意識も同じ。

テレビにはもともと台湾電視台・中国電子台・中華電視台の三つがあった。『三台』と言われた。三つとも国民党による『中華民国化』のためのメディア。民間放送の形ではあるが、国民党・軍・教育部などが握っていた。民間放送の形の方が、民間から資金調達がしやすいし、日本からの技術援助も受けやすかった。広告料も入る。当時の中華民国は、『大陸反攻』『反共政策』だった。アメリカの援助を期待していた。民主的で自由な社会であるとアメリカにアピールしたかった。

この『三台』は、政治批判は殆どしなかった。面白くない番組が多く、視聴者の『三台』離れが起きた。第四台が登場した。非合法のケーブルテレビ。党外人士といわれた今の民進党系列の人々がケーブルテレビを利用。ケーブルテレビは六百以上出来た。行政院新聞局が監督機関。収拾も出来ず、放置も出来ないので、『有線電視法』が制定された。財閥系の買収による市場の寡占化が進んだ。

一九九七年に民進党系のテレビ局が登場。テレビ分野での党国体制の崩壊を意味した。多チャンネル化は民主化を発展させた。国民党政権は、紙の規制で新聞を統制してきた。事業免許の入り口規制で参入が限られた。総統・国民党政府批判は禁じられ、大陸の共産党称賛も禁じられた。新聞社内に国民党部を作った。『聯合報』と『中国時報』の寡占化が起こった。新聞は政治を報道しない。『民は知らしむべからず、由らしむべし』であった。しかし民衆はしたたかで、口コミや噂で色々な情報を入手した。

独立志向の『自由時報』が登場した。社長の呉阿明さんは『私は皇民です』という。中国は危なくなっている。封じ込めた方が良い。日本にとって台湾はカウンターパートとして重要。国民党は本当に統一を考えているのか。香港は中国に取り込まれた。台湾が仮に中国になったら台湾海峡は中国の内海になる。日本にとって死活問題。」         

  ○

タイの暴動は共産支那の工作があるという説がある。台湾においても、共産支那の破壊工作というか、侵略併吞工作が行われているに違いない。台湾人の中に反日運動を行う連中が出て来たのはそういう工作の結果であると思う。共産支那に協力しその手先となった国民党統一派は、蒋介石の遺言である「反共救国」「光復大陸国土」「堅守民主陣容」を忘却したか無視している。

共産支那とそれに協力する国民党統一派がメティアなどを利用して、尖閣問題・靖国神社・歴史問題などで、反日を煽っている。われわれは台湾内部の動向に十分注意しなければならない。そして台湾独立を支持し、台湾との友好関係をより一層強めねばならない。

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