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2010年5月31日 (月)

美濃部達吉氏の憲法論を読んで思う

今日調べていた資料に、終戦直後の昭和二十年十月二十日の『朝日新聞』に、憲法学者の美濃部達吉氏が次のように論じたことが記されていた。

曰く「私は、いわゆる『憲法民主主義化』を実現するためには、形式的な憲法の条文の改正は、必ずしも絶対の必要ではなく、現在の憲法(註・『大日本帝国憲法』)の条文の下においても、議院法、貴族院令、衆院議員選挙法、官制、地方自治制、その他の法令の改正及びその運用により、これを実現することが十分可能であることを信ずるもので、たとえ結局においてその改正が望ましいとしても、それは他日平静な情勢の回復を待って慎重に考慮せられるべき所で、今日の逼迫せる非常事態の下において、急速にこれを実行せんとすることは、いたずらに混乱を生ずるのみで、適切な結果を得る所以ではなく、したがって少なくとも現在の問題としては、憲法の改正はこれを避けることを切望して止まないものである」と。

今日、『大日本帝国憲法』復元改正論に対して、時代錯誤であるかのような批判があるが決してそうではない。『大日本帝国憲法』は決して過去の遺物ではない。極めて正統なる法思想に貫かれた憲法である。日本國體精神と近代法思想・議会政治思想が見事に融合している。

アメリカ占領軍が国際法違反の軍事的政治的圧力のもとで押し付けた『現行占領憲法』には正統性は無い。また内容も日本国を混乱に陥れるものとなっている。

『大日本帝国憲法』に一度回帰し、その上で、時代状況に合うように改正することが、真の法治国家・独立国家としての日本を正しく回復する道である。対米自立とか、反米を叫ぶ連中が、アメリカ製の『現行占領憲法』擁護を声高に叫んでいるのは全く理解に苦しむ。

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