« 千駄木庵日乗三月二十五日 | トップページ | 千駄木庵日乗三月二十六日 »

2010年3月26日 (金)

菅直人氏の国体観

資料の整理をしながら、撮りだめしたビデオを見ることにしている。十年くらい前の『サンプロ』を見た。森喜朗総理の『神の国発言』直後だったので、『森発言』について、当時の自民党政調会長亀井静香氏と、民主党の菅直人氏及び共産党の筆坂秀世氏が大激論を戦わせていた。殆ど罵り合いである。

菅直人氏と亀井静香氏とは、この頃は犬猿の仲であった。今は同じ内閣の閣僚になっている。民主党政権は、国家基本問題で、全く意見の異なる人々によって構成されているのだ。うまくいくはずがない。今日も、郵政問題で、菅氏が亀井氏を批判したと報道されている。

森喜朗氏の発言に、共産党が猛反発するのは当然としても、菅直人氏が、共産党以上に『神の国発言』を非難していた。菅直人氏は、森氏が「國體」という言葉を使ったことに対して、「國體とは、戦前の天皇主権の考え方であり、憲法に反する。」というようなことを述べていた。これは間違っている。『大日本帝国憲法』には、「天皇主権」などということは一言半句書かれていない。そもそもわが国の「國體」は、「君民一体」であり、天皇は権力者ではあらせられないし、君主と国民が政治権力の争奪戦を行った歴史もない。従って、日本國體は、「天皇主権の体制」などという議論は全く間違っている。菅直人氏は、日本の國體を正しく理解していない。國體とは、政治体制のみのことではなく、広く天皇を祭祀主と仰ぎ、文化の中心者と仰ぐ共同体のことを意味しているのである。

これは重要な問題であり、鳩山・小沢失脚後、菅直人氏が政権を担当する可能性もあるので、この問題を菅直人氏に質す必要がある。

|

« 千駄木庵日乗三月二十五日 | トップページ | 千駄木庵日乗三月二十六日 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121949/47911170

この記事へのトラックバック一覧です: 菅直人氏の国体観:

« 千駄木庵日乗三月二十五日 | トップページ | 千駄木庵日乗三月二十六日 »