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2010年3月19日 (金)

松本健一氏の講演を聞いて

松本健一氏の講演で、印象に残ったことを記す。

「内田良平の黒龍会は、傳統を継承しつつ国家の自立を求める革新的ナショナリズム運動を起こした。国民の権利を守り、日本の誇りを対外的に主張する。ナショナリズムは国民主権と切り離せない。ネーションは、民族・国家・国民が一元化した言葉。ナショナリズムは国民主権の国家をつくっていこうという考え方。明治維新は、日本人が独立国家を維持し、国民の権利を守る体制をつくっていこうとした。韓国における日本の三悪人は、豊臣秀吉・西郷隆盛・福澤諭吉。ナショナリズムは日本だけのそれを認めるのではなく、他民族のナショナリズムも認めねばならない。北一輝は、日本における革命思想を主張した。辛亥革命に参加した。明治政府は、優秀な人間を育成する金のかからない学校を三つ作った。士官学校・師範学校・司法省法学校の三つ。国民に夢を与えた。北一輝は『日本は天皇を中心とする民主国家』と言った。磯部浅一も同じことを法廷で述べた。北一輝は、対米戦争を起こしてはいけないという考えだった。対米戦争をすると、英国・ソ連・中国がわが国に戦争を仕掛けると言った。北一輝のような見取り図を持っていた人はいなかった。近代国民国家は、一言語・一民族・一国家にならなければ、独立が保てない。国際社会で自己主張できない。」

              ○

大変勉強になった。松本氏はまことに博学である。これだけ北一輝のことを研究している人はいないであろう。もっと色々なことが語られたが、必ずしも、小生の考え方と同じではないところも多く、且つ、明日は何時もより早く起床しなければならないので、この辺にとどめ、詳しくは、『政治文化情報』で報告する。ただ一つ言いたいことは、『国民主権』とか『近代国民国家』というのは、西洋概念である。特に「国民主権」というのは君民一体の日本國體とは相容れないと私は考える。

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