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2010年3月 6日 (土)

上野公園で明治維新を思う

今日は上野公園の国立博物館に行き、また、寛永寺に参拝した。ここは、徳川将軍家霊廟の跡である。明治維新によって、それまで覇者として全国を支配した徳川将軍家は打倒された。そして、上野戦争で、寛永寺は灰燼に帰してしまった。

西欧列強の日本侵略から日本を守りぬくためには、全国的な統一国家建設が絶対必要条件であった。封建的各藩の分立を廃して統一国家を建設しなければならない。国家の中心を正しく確立しなければならない。もっともっと強力な国家統一・国家体制強化の牽引力が必要であった。この牽引力は、単に権力・軍事力に依拠するのでは駄目である。もともと戦國時代の武士の覇権争いの勝者・覇者にすぎなかった徳川氏は、その力を喪失してしまえば、国を支配者たるの地位も失うのである。徳川氏は征夷大将軍の任に堪えられなくなったのである。

東照大権現などとその神聖性を強調しても、たかだか二百余年前に天海という僧侶によってつくりあげられた権威ではとても全国民的に精神的統一の中心とはなり得なかった。全国民が真に日本民族としての運命共同意識を強く保持し燃え立たせ得る精神的な基盤に依拠しなければならない。そうした精神的基盤は、神代以来の神聖権威の体現者・保持者であらせられる日本天皇への尊崇の念即ち尊皇精神であらねばならない。

国家の中心者は神代以来の伝統的権威を保持する天皇以外にあり得ない。日本伝統信仰の祭祀主・現御神日本天皇以外にあり得ない。統一国家の中心者・君主は、武力のよって権力と土地と富を占有している覇者では駄目である。覇道・強いもの勝ちの武家政権ではなく、現御神日本天皇の神聖権威が国家の統一を実現する。それが尊皇倒幕即ち明治維新であった。

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