日本人をアジアの寄生虫といった小沢一郎は本当に許しがたい
「おとなの寺子屋・論語の会」で、東洋大学共生思想研究センターの野村英登氏(文学博士)は次のように語った。
「周の時代は赤色を大事にした。神への捧げ物の牛も赤毛の牛を用いた。五行(古代支那で言われた宇宙の万物をなす五つの元素。木・火・土・金・水)にはそれぞれ色がある。木は青、火は赤、土は黄、金は白、水は黒。
仁とは私欲の無い状態のこと。仁の状態が変わらない人を聖人という。私心が少しでもあれば不仁。
六藝(支那の周代に、士(周代の支配階級のうち、大夫の下の身分)以上の者の必修科目とされた六種の技藝。『礼・楽・射・書・御(ぎょ=馬術)・数』)の礼と楽は、政治家の仕事。射・書・御・数は、官僚の仕事。礼と楽は儀礼・祭祀。射・御は武。書・数は実務。この順序に等級がある。価値判断として、実務よりも人間性を大事にした。武力でのし上がった人には、軍師がついた。教養がある無しと、その人が行うことが正しいかどうかとはあまり関係ない。
『何が何でも頑張る』ではなく、『手に負えなかったら逃げろ』というのが儒教の教え。『手を出しても大丈夫なことだけに手を出せ』という柔軟な教え。バランス感覚を大事にした。正義のためと頑張るが、自分の命を落とすまでは頑張らない。郭沫若はその典型。私は中国には住みたくない。」と語った。
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千駄木庵主人曰く。毛沢東は、「鉄砲から政権が生まれる」と言った。蒋介石は軍人である。この二人の「皇帝」は、
武力で権力者になった。そして多くの人を殺した。しかし、二人とも、相当の知識を有していた。知識のある人が道義心に篤いということはないということはこの二人を見れば分かる。私は、蒋介石の方が毛沢東よりはましだと思う。
郭沫若は、最初蒋介石の部下であったが、裏切った。戦後は、共産党に入党した。文革が始まると、「私の過去の著作は毛沢東の教えに反しているから焼き捨てるべきだ」と言って毛沢東・四人組に迎合した。毛沢東が死に、四人組が逮捕されると、四人組糾弾の詩を書いた。文革派に殺された知識人も多くいる中で、郭沫若は自分を守るために実に変わり身が早かったというか、節操が全くなかった。今、支那では郭沫若はどう評価されているのであろうか。
支那思想の専門家が「中国には住みたくない」と言うのだから、孔孟の教えと実際の支那とは乖離は相当なものである。今日の出席者の殆どが、「中国には住みたくない」と言っていた。
この會は、支那という国の本質を知るのに本当に勉強になる。支那の知識人はよく言えばバランス感覚があるということだが、有体に云えばずる賢いということだ。独裁専制国家では、ずる賢くなければ生きていけなかったのであろう。
私は、日本に生まれて来て本当に良かったと思う。それにつけても、日本人をアジアに寄生して生きる害虫などとほざいた小沢一郎は許し難い。
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