« 千駄木庵日乗三月十三日 | トップページ | 千駄木庵日乗三月十四日 »

2010年3月14日 (日)

天皇陛下と自衛隊

『日台関係研究会』における野口裕之産経新聞政治部編集委員の講演で印象に残ったことは次の通り。

「総理が外国に行った際、相手国の軍隊の栄誉礼を受ける。天皇陛下はお受けになれない。エリザベス女王が来日した時、指揮官に先導されて儀仗隊を閲兵したのは女王のみ。昭和天皇は見守っておられた。有事の際、皇居をお守りするのは皇宮警察・丸の内警察・応援の機動隊。自衛隊はお守りできない。自民党左派の野中広務がそうした。

天皇陛下の行幸される時、自衛隊のヘリコプターが使われるが、警察の施設から離発着される。阪神淡路大震災の時、両陛下が、自衛隊の施設から陸自の航空機で神戸に赴かれた。その時、『隊員は隊舎の中で待機せよ』という命令が下った。その基地の司令官は、処分覚悟で全員に整列させて、両陛下をお見送り申し上げた。自衛隊には殉職者が最も多いのに、慰霊行事に、陛下のご臨席を仰いだことは無い。

フォークランド紛争で指揮を執ったイギリスの将軍に取材した時、私がわが国の『専守防衛』について説明したが、全く理解してもらえなかった。その指揮官は『日本という国は何という軍事戦略を立てているのか。国家民族の命が惜しくはないのか。敵を出来るだけ遠くで撃ち破ることをわが英国は国是としている』と語った。『専守防衛』は軍事用語ではなく政治用語。中曽根氏が『専守防衛は国是』と言った。周辺諸国の脅威にならない兵器は平気ではない。脅威になるから兵器なのだ。阪神淡路大震災の時、当時の中部方面総監は、偵察部隊を海岸に張り付けた。中国と北朝鮮が騒擾を起こす可能性ありと判断したからである。

一九九九年、航空自衛隊機がエンジントラブルで入間川に墜落した時、高圧線に触れて関東地方に停電が起こった。メティアは、スーパーのアイスクリームが溶けたなどと報道した。操縦していた自衛隊員は何とか市街地に墜落しないように懸命の努力をして、入間川に墜落した。隊員はそのため脱出が遅れ、地面に叩きつけられて即死した。

民主党政権は唯一北朝鮮に評価された政権。日米関係がギクシャクするのは最も北朝鮮が歓迎する。民主党に外交安保の戦略はない。大向こう受けするバラマキをしている。日本文化を葬る反日政策をやっている。

チャーチルは『永遠の同盟などはあり得ない。永遠にあるのは国益のみ』と言った。民主党政権は革命政権。強面ではないところが怖い。法曹界の赤化、メディアと教育界の乗っ取りが進んでいる。小沢の秘書だった石川氏の弁護団の一員はバリバリ左翼。

日本の保守党たる自民党はソ連の崩壊後、立ち位置が曖昧になった。日本の文化伝統を守る姿勢を正しく確立すべし。アメリカは、北朝鮮よりもイランの核問題を重視している。イランからヨーロッパを守るのが第一。北朝鮮の核兵器は二次、三次の問題。日本は核武装しなければ核攻撃される危険性はある。自民党は党内の左派をつぶし、民主党の反日政策に反対する政策を固めるべし。」と語った。

           ○

皇室と自衛隊の関係と入間川の墜落事故のことを聞いていて涙がこぼれた。講演を聞いて涙がこぼれたのは久しぶりである。私の父が自衛官であったから言うわけではないが、自衛隊は本当に気の毒な立場に立たされ続けてきた。災害救助に駆り出されれば「土方」と揶揄され、左翼からは税金泥棒と罵倒され続けてきた。自衛隊に皇居を守らせることに反対したのは、後藤田正晴かと思っていたが、野中広務だったという。この二人は共に自民党の左派であった。後藤田も妙に自衛隊に対する反感を持っていたことは確かである。

畏れ多いが、天皇陛下が自衛隊を親閲される態勢を整えるべきである。また、皇居をお守りする近衛師団を復活させるべきである。そし、国軍としてのあるべき姿を回復せしめるべきである。

|

« 千駄木庵日乗三月十三日 | トップページ | 千駄木庵日乗三月十四日 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121949/47804741

この記事へのトラックバック一覧です: 天皇陛下と自衛隊:

« 千駄木庵日乗三月十三日 | トップページ | 千駄木庵日乗三月十四日 »