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2010年2月26日 (金)

『日本の司法を考える会』における検察批判

『日本の司法を考える会』における印象に残った発言を記す。

佐藤栄佐久前福島県知事〉「東京高裁の判決で収賄額はゼロとされた。蝉の抜け殻のような判決。戦前の『帝人事件』で、石田和外氏(後の最高裁長官)が左陪席判事として判決を起案し、事件がまったくの空中楼閣であることを強調するため、『水中に月影を掬するが如し』という名文句を使い、全員に無罪を言渡した。帝人事件は当時の斉藤実内閣を倒すためのでっちあげと言われた。東京地検特捜部は、ナチスの兵隊のような顔をして県庁に家宅捜査に乗り込んできた。犯罪のない所に犯罪を作る。これまでの成功体験から暴走する。収賄額ゼロのアクロバット的判決。私の弟は拷問を受けた。道州制反対、再建団体『夕張』擁護を推進した当時の三人の知事が三カ月の間に逮捕された。今回のことをアムネスティに提訴する。取調べを受けた一人は自殺し、私の弟の同級生の不動産屋も自殺未遂で今も意識が無い。十七人いた私の後援会長全員を身柄拘束して徹底的に調べると脅され、私が認めれば良いという気持ちになった。取調べをした女性検事は、今、一橋大学の教授になっている。どんな授業をしているか聞きに行きたい。検察へのチェック機関が無いのが問題。」

三井環氏〉「取調べでは、あらゆる策略を用いる。可視化が必要。証人テストは、検察のストーリーを覚えこませ、弁護人の反対尋問で崩れないように三日も四日もかけて行う。真実を証言させるのではなく、検察の作ったストーリーを証言させる。」

滝実衆院法務委員長〉「土地の売買で利益が無かったのだから、何故事件になったのか分からない。逮捕された和歌山県知事は自治省で私の後輩。高額の時計を多数贈られたとされたが全くウソだった。部下の県庁職員が次々と捕まるので検察の言うことを認めることにしたと言っていた。警察庁の記者会見はオープン化されたが、検察庁がされていないのは問題。」

村上正邦氏〉「検察官の社会の正義を守るという意志は諒とするが、限界を考えなければならない。何が冤罪を生むのかを追究したい。検察の捜査によって社会から葬られた人にこの会に来てもらって意見を聞いている。村木厚子前雇用均等・児童家庭局長にも来てもらいたい。

           ○

厳しい検察批判が展開された。事件の内容については、私には判断することが出来ない。相当過酷な取り調べが行われることは事実であろう。リクルートの社長は検事に土下座させられたという。今でも事実上の拷問は行われているのである。しかし、取調べの可視化は、無条件に賛成することか出来ない。悪に対する厳しい追及・断罪と、違法な取り調べによる冤罪の発生防止との兼ね合いが難しい。

村上正邦氏は、ますますお元気そうであった。私に、『遷都論』について、ゆっくり話し合おうと言われた。大切な問題なので是非色々お話を伺いたいと思う。古くからの知己であり、生長の家の谷口雅春先生の教えを受けた真正保守の政治家である村上氏のますますのご健勝とご活躍を祈る。

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