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2010年2月14日 (日)

怨念・憎悪・報復の政治家・小沢一郎

五嶋清産経新聞副編集長・政治部次長は「鳩山政権の発足と日本の政治の行方」と題する講演で、次のように語った。

「鳩山氏にはリーダーシップが無い。鳩山氏は重々そのことを承知していて、自分はオーケストラの指揮者だと言った。しかし、鳩山内閣には七つの不協和音がある。①閣僚間の不協和音。普天間基地問題でぶつかる。社民は沖縄も国内も駄目。閣僚が勝手なことを言って批判し合うのは、自民党時代にはなかった。②民主党内の不協和音。小沢支配が続いていると言われるが、小沢のことをよく思っていない人がいる。③民主党と政府の不協和音。官僚の不満と不安がある。④連立三党間の不協和音。決裂直前の場面が五月頃来る。⑤鳩山の内閣と小沢の党との不協和音。⑥政府と国民との不協和音。⑦民主党が政権を取る前と取った後の不協和音。

選挙前にマニフェストで大風呂敷を広げ過ぎた。子供手当で女性票を取り、高速道路無料化で若者の票を取り、農協の個別補償制度で農民の票を取った。全政策の整合性はあってもなくても良かった。財源の問題がいい加減。鳩山は、選挙前、『野党だから財源を考える必要なし』と言った。

目玉になっている国家戦略局は、いまだに何をやっているかわからない。行政刷新会議は、イギリスでうまくいっているのは政治家の質が高いから。質の低い政治家が集まっても良い結果は出ない。

鳩山は、会ってみると嫌みのない人。誰からも嫌われない人。隣人としては最高たが、国家指導者としては深くものを考えていない。『生きとし生ける者に選挙権を与える』とか『日本列島は日本人だけの所有物ではない』とか頓珍漢な事を言った。

小沢は、新人議員に『天下国家を論ずるのはまだ早い。次の選挙の勝つことが最大の仕事。今からすぐ選挙区に戻れ』と言った。小沢は、どういう政策が選挙に有利かどうかで判断する。

内閣支持率が三十%以下になると、その内閣はまずくなる。スキャンダルの最中で民主党の支持率は十ポイントくらいしか落ちていない。底堅い動きを示している。今選挙をしても民主党が強い。しかし内閣支持率がどんどん下がっている。小沢辞任カードが民主党の最大のカード。民主党にとって参院選はかなり厳しい。比例を含め百人擁立しなければならない。この作業が終わるまで小沢を辞めさせるわけにいかない。

自民党の追及が足りない。鳩山・小沢・岡田が『外国人参政権』に前向き。しかし党内に反対論もある。小沢は通常国会でやると言ったが、やれない可能性が出てきた。小沢は、民主党政権を長持ちさせたい、自民党を壊したい、選挙に勝ちたい、権力を握っていたい、と思っている。議員辞職しない限り党内に影響力を残す。

小沢が政党交付金で私腹を肥やしたがどうかははっきりとした証拠はない。しかし限りなく灰色。黒に近い。自民党と検察に対するルサンチマンがある。小沢の地元では支持者が『小沢王国は出来た。次は小沢帝国を目指す』と言っている。」と語った。

小沢一郎には、理念とか政策とか理想というものがあるのだろうか。靖国神社に関しても、言うことが一貫していない。立場が変わると全く逆のことを言う。田中角栄には、明るさがあったが、小沢には全くない。むしろ暗さと傲慢さが満ち溢れている。また自分を追い出した自民党に対する憎悪と報復の念は凄まじい。高級官僚や司法試験合格者に対する憎悪というか反感もすごい。ともかく異様な人物である。

こういう人物が日本の最大の権力者であることは、大きな不幸である。「民主集中制」などと言って、権力を小沢一郎な集中させようとしている。そして国会で多数をとれば何をやっても良いと考えている。しかも、議員の自由な討論や発言や政治活動を許さず、単なる手駒としか考えていない。新人議員は、天下国家を論ずるために選挙に立ち、議員になったのだ。これを禁止するなどというのは、まさに、民主主義・議会政治の否定である。それどころか、政治活動の自由・言論の自由を否定したのだから、憲法違反である。さらに、自分に諫言したり批判した人を徹底的に排除する。これも完全に独裁者の発想である。

ともかく小沢一郎を政界から追放することが緊急の課題である。

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