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2009年12月30日 (水)

天皇と政治について

亀井氏の発言は、「天皇陛下に全く政治に関わっていただかなくする」という意味に解せる。しかし、天皇が統治者として、君主として、祭祀を行わせられていることが、現実政治の安定の基礎である。

現在の皇居は、すでに明治・大正・昭和の御歴代の天皇、そして今上陛下が、祭祀を行わせられ、政務をおとりになり、さらにお住いになられたところである。すでに、亀井氏の言う『権力の象徴』などというものではなくなっている。神聖なる「おおみやどころ」になっている。神聖なる天皇がおわしますところは即ち、神聖なる空間となっているのである。このことは、何回も皇居に参賀に訪れた国民なら、誰でも実感するはずである。

天皇が日本の伝統的な権威の体現者として君臨されるということは、現実政治に全く関わりを持たれないということではない。むしろ無私にして清らかな天皇の御存在が国家の中心にいまし、常に国家の平安と国民の幸福を神に祈る祭祀を続けられているということが、政治のみならず日本国のあらゆる物事の安定と調和と統一の核となり、道義性の維持の基となって来た。

わが國の國體は、天皇を中心とした信仰共同体である。祭祀主としての天皇の神聖なる権威が日本國家の安定と統一の基礎である。その信仰共同体としての國を基礎としてその上部に政治機構としての國家が成立した。政治組織・権力機構としての國家の基礎に天皇を祭祀主と仰ぐ信仰共同体のとしての國がある。政治機構としての國家は法律と権力によって運営される。しかし、その根底に傳統信仰を基礎とした國がある。その中心者が天皇であらせられる。混迷の極にある現代日本を救うには、統治者としての天皇の御本姿を回復することが大切であると考える。復古即革新=維新とはそういうことを言うのである。

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